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【ロンドン時事】サッカーのイングランド・プレミアリーグで、岡崎慎司(30)が所属するレスターが並み居る強豪を差し置いてリーグ初制覇を成し遂げた。
快進撃が続いても、かつてチームのエースとして活躍した元イングランド代表FWリネカー氏でさえ「優勝はありえない。可能性はゼロ」とみていた。それほど、今回の優勝は奇跡的だった。
イングランド中部の都市レスターは、古代ローマ時代に建設された。クラブ創設は1884年。聖書研究会のサッカー好きが集まったのが始まりという。ビッグクラブのアーセナルやチェルシーよりも歴史は長いが、日の目を見るのはイングランド・リーグカップを制した1960年代以降。
その後も1部リーグと2部との昇降を繰り返す「ヨーヨー・クラブ」の一つにすぎなかった。92年のプレミアリーグ発足後もチーム力は安定せず、2008~09年には3部に降格。一時は経営難にも陥った。
地元ではむしろラグビー人気が高く、優勝の立役者の一人で14年加入のMFマレズ(アルジェリア)も、入団前は「レスターはラグビーのチームだと思っていた」。サッカー界でも認知度は高くなかった。
前任のピアソン氏を除くと、近年は監督が次々と交代した。今季から指揮を執るラニエリ監督も、チェルシーなどの強豪クラブを率いながら1部リーグのタイトルに縁がなく、ほとんど誰からも期待されていなかった。資金面でクラブ間に歴然とした格差もある中、常識を覆すようにして突き進んだ今季。サポーターにとっても、夢物語が完結した。 (2016/05/04-17:56)
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