15/06/22 22:52:20.34 tMDdRr+w0.net
ユーロ圏緊急首脳会議への期待感から日経大幅続伸 2015/06/22
22日の日経平均株価は前日比+253.95円の20428.19円と続伸。
昨晩の米株式市場は、NYダウが前日比+180.10ドルの18115.84ドル、ナスダ
ック指数は同+68.07ポイントの5132.95ポイントと続伸。
ギリシャの金融不安に対して、ユーロ圏財務相会合での進展はみられなかった
一方、ECB(欧州中央銀行)は支援上限の引き上げを検討しているとの報道
が伝わるなど依然として先行きは不透明。
米国株式市場は前日終値近辺で取引を開始すると、徐々にリスク回避の売りに
押されて下げ幅を拡大していく軟調な動きとなった。
週明けにはユーロ圏の緊急首脳会議が開催されるため、様子見ムードが強まる
なか、引けにかけては売りに押される展開が続き、米株式市場は反落して取引
を終えている。
これを受けた本日の日経平均は前週末終値近辺で取引を開始すると、寄り付き
直後から急速に上げ幅を拡大していく堅調な展開。
今晩のユーロ圏緊急首脳会議で、ギリシャ支援に対する具体策が示されるとの
期待感が買いを誘う格好となった。
日経平均の上げ幅は前場で180円程度まで拡大すると、その後も高値圏で堅調
に推移。大引けにかけては一段高となり、この日の高値圏で取引を終えている。
では、今後の展開を考えてみよう。本日の日経平均は続伸。今晩開催される、
ユーロ圏の緊急首脳会議でギリシャ支援に向けた進展がみられるとの期待感が
相場を押し上げる格好となった。
依然としてギリシャの行方は不透明ではあるものの、緊急会合の結果を先取り
したような動きとなっている。
おそらく、ぎりぎりの交渉になると思われるが、本日の上昇をみて楽観的な見
方をするのは早計だ。本日の東証1部の売買代金は2兆1791億円と上げ幅の割
に少なく、253円という大幅な上昇は週末に膨らませていた売りポジションを
ひとまずニュートラル(中立)に戻した動きである可能性が高い。
つまり、週末に悪いニュースが出ると考えて売りポジションを構築していた投
資家が買い戻したに過ぎず、決してギリシャ不安が解決したわけではないとい
うことだ。
現状のマーケットはギリシャ問題の先行きが見えるまではボックス相場が濃厚。
ナイトセッションの日経先物は日中終値から80円ほど上昇しているが、上値を
追うのはややリスクが高そうだ。