12/02/18 23:13:04.49 0o9Qitfw0
25 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/09/27(土) 15:12:01 ID:EX4GtvWE0 [3/3]
K3は僅かにウーウー唸っているようでした。
が、どこかが痛むのか、暴れて逃げようとはしませんでした。
父はK3を地面に投げ捨て、続いて物置から灯油の容器を運んできました。
彼の意図がようやく分かりました。
予想どおり、父はK3の体にドバドバと灯油を浴びせました。
そして何ら躊躇することなくライターで点火しました!
あっという間にK3の美しい三色の毛は炎に包まれました。
一瞬K3が火の中に消えたように見え、その次の瞬間には恐ろしく大きな悲鳴が炎を引き裂き、K3が猛ダッシュで駆け出しました。
しかし疾駆は続かず、地面をゴロゴロと転がる火の玉と化しました。
210:名も無き被検体774号+
12/02/18 23:13:35.54 0o9Qitfw0
39 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 11:37:24 ID:B4CrfDrP0 [2/3]
>>17-25のつづき
K3の火の玉ダッシュは続きませんでした。
四肢をメチャクチャにバタバタさせるだけで、熱気で息もつけないのか悲鳴もありませんでした。
体毛が焼けて、肌も焦がしているのか、辺りに異臭が漂いました。
暴れまくったおかげて、そう長い時間を掛けずにK3の体の炎は鎮火しました。
が、K3は火傷を負ったか、己の身に起きた事態がショック過ぎたのか、
その場にうずくまって荒々しい呼吸を繰り返すだけでした。
211:名も無き被検体774号+
12/02/18 23:13:50.19 0o9Qitfw0
40 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/10/02(木) 11:46:31 ID:B4CrfDrP0 [3/3]
これは死ぬ…
と思っていたら、驚いたことにK3はムームー呻きだし、ヨロヨロ這いずりました。
どうしたものか困って周囲を見て、K3に火を着けた父がとっくにこの場からいなくなっているのに気づきました。
とっさに、ビニール袋に詰められた子猫のことを思い出しました。
そして慌てて家の中に戻ると、しかし父は子猫になど見向きもせず、足に痒み止めを塗っているところでした。
彼は私を見て「明日、屋内消毒するぞ。早くそれを捨ててこい」と命じました。
ついさっき生きた猫に火を着けた人間とは思えない落ち着きで、私は大いに感心しました。
子猫たちは袋の中でニイニイ鳴き、ガサガサガサガサ蠢いていました。
母親が見えなくなってしまって不安なのでしょう。
物悲しそうにニイニイと鳴いていました。
212:名も無き被検体774号+
12/02/18 23:17:13.24 v7mOsMieO
>>208
そかそか