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＜拉致問題担当相＞解決見通し立たないまま交代
毎日新聞 10月7日(水)20時57分配信
安倍政権は昨年７月、北朝鮮が拉致被害者らの再調査に取り組むと表明したことを受け、制裁一部解除に踏み切った。
１年以上たった今も再調査結果は寄せられず、問題解決の見通しが立たないまま拉致問題担当相が交代した。
拉致被害者家族からは「拉致問題を諦めたと北朝鮮側に受け取られかねない」と懸念の声も相次いだ。
山谷えり子前担当相は７日の退任記者会見で「被害者やご家族が高齢化する中、在任期間中に救出できなかったことはざんきに堪えません」と述べた。
増元るみ子さん（行方不明時２４歳）の弟照明さん（６０）は、新任の加藤勝信担当相が内閣改造の目玉とされる１億総活躍担当相と兼務であることに触れ「全く知らない方。
１億総活躍担当相としての発言がニュースになるはずで、安倍政権は拉致問題を諦めたと受け取られかねない」と懸念を示した。
拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表（７７）は「拉致問題担当相は専任が望ましい。兼任なら２００％力を発揮してもらって拉致問題に１００％であたってほしい」と述べた。
横田めぐみさん（行方不明時１３歳）の父滋さん（８２）は「山谷氏は就任以前から拉致問題に関心を寄せてくださり、
在任中は地方の集会にも顔を出してくれた。新担当相は知らない方だが、問題解決に向け一生懸命やってくださると信じたい」と話した。【岸達也、木村敦彦】
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