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ビール大手４社の２０１５年６月中間期連結決算が７日、出そろった。
最終利益は、缶酎ハイやウイスキーの好調などにより、キリンホールディングス（ＨＤ）や
アサヒグループＨＤなど３社が増益を確保した。一方、サントリーＨＤは
昨年５月に買収した米蒸留酒大手ビームの買収に伴うのれん償却費の増加で唯一減益となった。
サントリーが同日発表した１５年６月中間期連結決算は、ビームの買収効果に加え、
国内外でウイスキーや清涼飲料の販売が好調で売上高と営業利益、経常利益が過去最高となった。
最終利益のみが減益だった。
キリンの最終利益は２．３倍に膨らんだ。「一番搾り」をはじめビール類の販売促進費がかさみ、
国内飲料事業は営業減益だったが、医薬・バイオケミカル事業の新薬販売などが好調だった。
アサヒは、ビール類の販売が減少したものの、ウイスキーやワイン、飲料の販売が軒並み好調に推移して、
売上高と営業利益、経常利益、最終利益がいずれも過去最高を更新した。
サッポロＨＤは、第３のビールの販売数量が３割以上減少したのが響いて、営業損益が３期ぶりの赤字に転落した。一方、不動産の売却により、最終損益は２期ぶりに黒字へ転換した。
１５年１２月期は全社の最終利益が増益となる見込み。７月下旬からの猛暑で、ビール類や清涼飲料の販売が
押し上げられており、キリンの磯崎功典社長は「猛暑の勢いも借りて、販売を伸ばしたい」と話している。
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