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「落下物など心配」 陸自ヘリ試験飛行、評価困難の声も [佐賀県]
2015年04月25日（最終更新 2015年04月25日 00時04分）
佐賀空港への自衛隊の新型輸送機オスプレイ配備に向け、防衛省が陸自ヘリによる試験飛行をした２４日、
近隣住民や自治体関係者からは騒音についてさまざまな反応が聞かれた。ただ、オスプレイによる試験で
ない上、ルートも機数も限られた飛行に、評価の難しさを挙げる声も多かった。
空港から約１キロのハウスでトマトを作る江島政樹さん（３５）は飛行の音について「特別大きくはないがラジ
オが聞こえにくくなった」と話す。ただ、今回の飛行は空港南の海側のみ。防衛省は空港北側の飛行もあり
得るとする。「畑の上空を飛んだら騒音は全く違うはず」と表情を硬くした。
空港の西側沖合約２キロの船上で、真上を飛ぶヘリを見詰めた佐賀市のノリ養殖業、古川茂樹さん（４７）は
「やはりうるさい。真上を飛ぶと落下物や事故がないか心配になる」と話した。
空港から約５キロ離れた川副町鹿江の商業施設駐車場では午後１時５０分ごろ、ヘリ２機が見え、耳を澄ませ
るとわずかに音が聞こえた。近くの主婦（７１）は「実際の訓練は試験飛行とは全然違うだろう。今回の試験飛
行で騒音を感じなかったからといって不安はなくならない」と口にした。
空港から約３キロの佐賀市川副町の南川副８区南端。市議会調査特別委員会のメンバーが見守る中、午前
１０時１５分ごろ、東の上空にヘリが現れたが、直前に飛び立った民間航空のジェット機よりも音は小さかった。
近くでノリ養殖用の網を洗っていた池田和彦さん（４７）は「昼間は他の騒音も多いから気にならないのでは」。
＝2015/04/25付 西日本新聞朝刊＝
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佐賀空港の沖合約２キロで、試験飛行する陸自ヘリを見詰めるノリ養殖業者
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