15/01/28 15:23:52.66 9PQjPkeW0 BE:218927532-PLT(12121) ポイント特典
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フランスで移民排斥や反イスラム主義を掲げる右翼政党「国民戦線」が、連続テロによる不安の高まりを受けて勢いづいている。
かつての差別的な言動を封印して穏健路線に切り替え、反グローバル化の大衆政党として支持を広げてもいる。
彼らは何をめざすのか。フランス社会は今後どうなるのか。マリーヌ・ルペン党首に聞いた。
「国籍法の改定も欠かせません。二重国籍を廃止すべきです。祖国は一つしかあり得ない。
どちらか選ばなければなりません」
―日本では、国内で生まれただけだと国籍を取得できません。二重国籍も違法です。
「私たちが求めるのは、まさにそのような制度なのです。出生地主義の廃止です。フランス人は、フランス人の親から生まれるか、フランスに帰化するかだけ。
帰化自体は否定しませんが、そのためには罪を犯さず、規則と価値観を尊重し、フランス文化を共有し、運命を共にする意思を持つ必要があります」
―「私たち」と「彼ら」、「いい人」と「悪い人」を分けて考えすぎではないですか。
まるで、敵味方がはっきりしたハリウッド映画のようです。
「私たちの活動の基本は愛国主義。だから、『私たち』と『彼ら』を分けるのです。ただ、『私たち』の中身は多様です。
肌の色や宗教がどうであろうとも、フランス人はフランス人。私たちが守る対象です」
「何より国民が優先されなければなりません。雇用や住宅供給で、フランス人が有利に扱われるべきなのです。
現状は、不法移民が優先されて、これらのサービスを受けています」
党の新世代を代表する仏北部エナンボモン副市長クリストファ・ジュレック氏はこう説明する。
「以前は日本の右翼団体になぞらえられた。今は安倍晋三氏の自民党に近い政策の党だ」
ルペン党首も「めざすは日本の制度」との態度を隠さない。
私自身時に批判した「右翼」が、日本を称賛する。喜ぶべきか、悲しむべきか。
国民戦線が政権を握ると、混乱の懸念が拭えない。逆に、フランスが大混乱に陥る事態こそ、国民戦線が権力に近づく時だろう。
(論説委員・国末憲人)
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