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うどんこ病多発、イチゴ危機 夏場の低温影響、「防除徹底を」 [佐賀県]
2014年08月30日（最終更新 2014年08月30日 01時20分）
長雨や日照不足で夏場の気温が低かった影響で、イチゴの葉や実に発生するカビの一種「うどんこ病」が県内で多発している。
県農業技術防除センターが７月に実施した調査では過去最高の発生率を記録し、今月の調査でも依然高止まりが続く。苗の定
植が始まる９月中旬を前に、センターは防除の徹底を呼びかける。
うどんこ病が広がると葉や実の表面が白っぽくなり、商品価値がなくなる。通常、病原菌は夏場の高温で活動が抑えられるが、
今夏は平年より気温が１度ほど低く推移しており、発生が続いたとみられる。
センターは県内１２カ所の畑で２５株ずつ調査。７月下旬の発生率は４９・３％で平年値を３０・６ポイント上回って過去最高となった。
県やＪＡが農家に注意を呼びかけて防除が進み、今月１８、１９日の調査では１９・０％に下がったが、それでも平年値より１３・６
ポイント高い。
病原菌が生息していても、夏場は白くならず赤褐色に変色するだけで発生が分かりにくいという。センターの担当者は「一見、治
まったようでも菌は残っている場合がある。薬剤を効果的に散布して、菌がついていない状態で定植をしないと収穫に影響する」
と注意喚起する。
＝2014/08/30付 西日本新聞朝刊＝
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