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田村厚労相が、東京都港区にあるパソナの接待施設「仁風林(にんぷうりん)」を訪れたことをみずから認めたのは、
5月28日の衆院厚生労働委員会でのこと。覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された歌手のASKA容疑者が、
一緒に逮捕されたパソナの関連企業社員と知り合ったのが「仁風林」とされます。
田村厚労相は、同委員会で「この接待施設には、現職閣僚を含めて複数の政界関係者が出入りしていたと報じられている。
その一人は田村大臣だといわれているが」と問われ、次のように認めたのです。
―昨年の2月28日、「顔なじみ」のパソナグループの南部靖之代表に「ゲストスピーカーで話してほしい」といわれ、
うかがった。「30分ぐらい、お話と質疑応答をした」。その後、「相応な食事」が出た。
ヨイショ
グループの総帥、南部氏は、田村氏が「仁風林」接待に出席する2週間前の昨年2月13日に官邸で開かれた安倍首相のお声がかりの
「若者・女性活躍推進フォーラム」という閣僚会議の1回目の会合に、日本人材派遣協会会長らとともに「有識者」として参加しています。
議事録によると、南部氏は「正規、非正規の間の行き来しやすい柔軟な働き方、雇用システム」をつくることや、
国の就職支援事業を「大胆に民間にアウトソーシング(外部委託)すべき」だなどと発言。
首相らとともに厚労相として出席した田村氏は「南部委員がおっしゃられた、政府の機関は民間のニーズをちゃんと拾っていない
ではないかというようなお言葉もあるので、いろいろ連携させていただきながら、
民間のニーズがしっかりと得られるような形で進めてまいりたい」と“ヨイショ”発言をしています。
この閣僚会議は、昨年5月19日まで計8回開かれ、南部氏の“提言”は、ほぼそのまま、
昨年6月、安倍首相が発表した成長戦略に盛り込まれました。
パソナの田村氏接待目的は、こんなところにあったのでは―。
人材派遣業を所管する官庁のトップが、監督すべき特定企業と癒着することは厳しく問われざるをえません。
URLリンク(www.jcp.or.jp)
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