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>>1からの続き
「仕事面では十分に戦力になっていたのに、残念です」
「杜の家」の上野興治施設長は肩を落とす。
施設側はスウォト君を最大限支援してきた。
国家試験の勉強のため、月2回は東京の専門学校へと泊まりがけで派遣した。
交通費や宿泊費を含めると、費用は年100万円に上った。そうした投資も無駄になってしまう。
インドネシアからの第1陣としてスウォト君ら介護士と一緒に来日し、
1年早く就労期限を迎えた104人の看護師は、すでに6割以上が帰国してしまった。
日本に残って国家試験に再チャレンジする者は少数に過ぎない。
今年8月までに決断を迫られる介護士の場合も、看護師と同じパターンとなる可能性が高い。
●取材・文/出井康博(ジャーナリスト)
※SAPIO2012年6月6日号