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サムスン、白血病など発症の元従業員らに謝罪と補償
韓国のサムスン電子は１４日、同社の半導体工場などで勤務し、白血病などにかかった患者や死亡者の遺族に謝罪したうえで、補償する考えを明らかにした。
この件で同社が謝罪するのは初めてだ。ただ、工場労働と発病との因果関係を認めたわけではなく、あくまで「財政支援」（同社関係者）だとしている。
権五鉉（クォンオヒョン）副会長が記者会見を開き、「ずっと前にこの問題を解決していなければいけなかったが、できなくて心が痛む。この場を借りて心から謝罪する」などと述べた。
２００７年、同社の半導体工場で働いていた２０代の女性が白血病で死亡し、家族や支援団体が真相調査に乗り出した。
支援団体は同社やサムスングループの他の工場で働いていて、白血病やがんなどで死亡した従業員が今年３月現在で７３人にのぼると主張。サムスン側に公開の謝罪や補償などを求めていた。
サムスン関係者は「因果関係や我々の過ちを認めたわけではない。従業員だった方や家族が困難な状況に陥っているので、それについて謝罪し、支援するという趣旨だ」としている。（ソウル＝貝瀬秋彦）
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