14/02/22 12:27:10.73 Led88p+RP BE:863085762-PLT(22223) ポイント特典
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観測史上最多となる６２センチの積雪を記録した熊谷市の佐谷田地区に、雪で倒壊した社屋を後回しにボランティアで地域の除雪に当たった外国人がいる。廃品回収会社
「ジラクインターナショナル」を営むイラン出身のマライジラク・アリさん（５２）だ。生活の糧を失いながらも、隣接する団地の住民が困らないよう一人黙々と重機を走らせた。
「言葉や文化は違っても心は同じ。人として当たり前のことをしただけ」。わが身を顧みない利他の精神に住民は心を打たれ、「アリがとうさん」と呼び感謝している。
「ボーン」。１５日午前７時すぎ、静かな住宅街にごう音が鳴り響いた。マライジラクさんが寝泊まりしている会社の事務所から出ると、雪の重みで作業所２棟と倉庫１棟がつ
ぶれていた。ショックでへたり込んだ。そして、すぐに立ち上がった。「周りの家が心配だ」。屋根の下敷きになっていた重機を慎重に動かし、道路へ。降りしきる雨と一緒に
涙が頬を伝った。
マライジラクさんは３年前に開業した。廃業した自動車修理会社の建物と土地を借り、鉄くずやタイヤなどを回収し金属を販売している。従業員はいない。日本人の妻と子
どもは離れて暮らしている。だが孤独ではなかった。雑草が生い茂れば、草刈りをする。病気の夫を看病する高齢女性がいれば、車を出して買い物を手伝う。そうやって
地域社会に溶け込んだ。
続く