13/04/06 18:57:59.14 0BNVfploP
≪米帝国の終焉1≫
一九九〇年代前半期にはこの一極戦略を支持していたブレジンスキーやスコウクロフトも、二十一世紀になると、
一極覇権戦略が失敗であったことを公の席で認めるようになった。
トーマス・フィンガー(現在はスタンフォード大学教授)も、二〇〇八年九月のスピーチで次のように述べている。「アメリカの軍事力は、
世界で最も優越している。しかしアメリカは核兵器を持つ他の諸大国と戦争するわけにはいかないから、軍事力の優越というのは
あまり役に立つ能力ではない。アメリカは今後も世界の一流国であり続ける。
しかしアメリカが、他の諸大国を威圧したり威嚇したりすることはできない。アメリカの国際政治の指導力は今後、急速に低下していく
だろう、アメリカは、自国に都合の良いように国際構造を作りかえる能力を失ってしまった。今後、国際構造の多極化は
ますます進んでいくだろう
クラウゼヴィッツが指摘したように、毎年、中国政府から巨額の借金を繰り返して自国の財政を運営し、国内の政治的な理由により
徴兵制すら採用できないアメリカが、「世界中の国を支配したい」という”一極覇権の夢”を追い続けたのは、軽率かつ高慢な
振る舞いであった。
最近アメリカ政府高官が言っている「アジア重視」は、アジア諸国の動揺を抑える為の「リップサービス」に過ぎず、沖縄の海兵隊を
グアムや本土やオーストラリアに後退させ始めている。日本政府もそれに慌てて引き止めにかかっているのが現実なのですが、
テレビや新聞などではそのようには報道されない。