13/02/18 17:14:29.47 IdNJvFdl0
Q.込んだ電車の中に揚げ物の香りが充満!通勤電車で、弁当食べるな
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仕事帰りに電車に乗ったら、急に揚げもののニオイがプーン。なんと、座席に座った若い男のコが
お弁当を食べてるんです。新幹線みたいな長距離列車ならわかるけど、普通の通勤電車。かなり
混んでいて、立っている人もたくさんいるのに。本人はおいしそうに食べてたけど、こっちは油の
ニオイで気分が悪くなりそう! これって、法律違反にならないの?
Point
1. 込んでいる通勤電車の中で弁当を食べている人がいた
2. 揚げもののニオイで気分が悪くなりそうだった
A.「車内で弁当を食べない」はマナーだけではなく法的義務です。
電車は食堂ではないし、喫茶店でもありません。通勤電車は大勢の通勤客が乗車しており、本来、飲み食いを
するような場所ではないことは、誰でも理解できることで、この点は長距離列車とは異なるところです。
これを法律的に見てみますと、鉄道会社と乗客は、旅客運送契約を結んでおり、乗客はある場所からある場所
まで移動するために電車に乗るわけです。鉄道会社は、乗客を安全にその目的地まで運送する義務を負うと
いうことになります。
一方で、乗客も鉄道会社と運送契約を締結しているのですから、契約関係を規律する信義則上
[※社会共同生活の場において、お互いに相手方の信頼や期待を裏切らないように、権利の行使や義務の履行を
誠実に行わなければならないとする法理。]の義務があります(民法1条2項)。乗客としては、旅客運送契約の
他方当事者としての信義則上の義務として、当該旅客運送契約の趣旨に反するような行為をすることはできないものと解されます。
したがって、通勤電車内で、ほかの乗客が気分を害しているのに、迷惑を顧みず弁当を広げたりしていることは、
乗客としての信義則上の義務違反となり、ほかの乗客から訴えがあれば、鉄道会社はそれを真摯(しんし)に受け止め、
迷惑をかけている乗客に注意し、それでも改めなければ、義務違反を理由に契約を解除して、場合によっては、
下車してもらうことになるものと考えられます。
後藤弁護士事務所所長 後藤邦春
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