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札幌市南区で生活保護を受給し、今年6月に病死した女性(67)宅から
現金約4000万円が見つかっていたことが7日、分かった。
女性の遺族は、受給を始めた昨年9月から10か月間分の生活保護費と医療費など
約700万円を同市に返還するという。
札幌市によると、女性は2001年に夫と離婚後、約800万円の貯金と1か月あたり
約6万5000円の障害基礎年金を頼りに1人で生活していた。
女性は体調を崩して入退院を繰り返しており、貯金もなくなったことから11年9月に
同市南区に自ら生活保護を申請、年金と合わせて1か月あたり十数万円で暮らしていた。
8月に同市に住む遺族から女性宅の引き払い作業の依頼を受けたリサイクル業者が、
タンスの引き出しから紙袋に入った現金約4000万円を発見。
届け出を受けた札幌厚別署は、状況から女性の現金と判断し、遺族に現金を渡した。
現金は女性が生活保護を受ける前から所有していたとみられるが、
遺族は現金について女性から聞いていなかった。
同市では「申請手続きに問題はなかった。
銀行への財産照会はするが、タンス預金までは把握するのは難しい」と話している。
(2012年11月7日12時05分 読売新聞)
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