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◇益野友利香さんの生涯
兵庫県宝塚市出身。後に東京都世田谷区へ転居。
神戸製鋼グループ企業の執行役員を務める父親を持つ。
容姿は十人並み以上で、同年代の男性からの評価は上々だった。
二代続けて皇后を輩出した名門女子大・聖心女子大学に中等科から在籍し、
エスカレーター式に高等科→大学英語英文学科と内部進学した。
東大の近辺でバイトし、アイセック東京大学委員会に所属するなど
東大生との親交を深めた。交際していた男性がいたようだが詳細は不明。
また東大文科一類の男子学生から密かに想いを寄せられていたという。
社交的な性格でFacebookやmixiなどで多くの友人と繋がりをもっていた。
アイセックのインターンでルーマニアに派遣され日本語を教えることになり、
始めは喜んでいたものの次第に怯えを見せ始めるようになる。
友人やアイセック関係者の励ましを受けて日本を発ち深夜ブカレストに到着。
だがそこに来るはずだったアイセックメンバーの迎えの車はなく、
現れたのは26歳の屈強そうな現地人・ニコラエ＝ヴラドだった。
疑うことなく彼と共にタクシーに乗った彼女はそのまま森に連れて行かれた。
そこで彼女は殴られ、レイプされ、首を絞められて殺された。
益野友利香の、祝福され、恵まれた20年間の人生は幕を閉じた。
犯行現場はバス停の側だったため、彼女の遺体はすぐに現地住民に発見された。
アイセックジャパンは事件発覚直後からHPへのアクセスを不能にした。
彼女が頼ったアイセックメンバーはTwitterのアカウントを削除し、
彼女のFacebook等に登録されていた東大生らも同様にし、彼女との関係を絶った。