12/05/30 17:50:14.04 5C42xPShP BE:1010369243-PLT(12000) ポイント特典
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経済成長による豊かさとは異なる「幸せ」という価値の指標「国民総幸福量(GNH)」を掲げるブータン。
昨秋来日した若き国王夫妻の笑顔を見ながら、「幸せってなんだろう」と胸に手を当てた人もいたことだろう。
バブル崩壊を経た経済の低迷と東日本大震災を体験した日本人の心に、ヒマラヤの小国はやわらかな希望の光を注ぎ込む。
「一番大事なのは我を知ること。必要以上のものは望まない。多く望むと不幸になります」。
今春、国連児童基金(ユニセフ)の民間協力団体「日本ユニセフ協会」の大使としてブータンを訪れたアグネス・チャンさん(56)は現地でこう言われたという。
(中略)
医師不足が深刻で、識字率が50%程度にとどまるが、国民の97%が「幸福」(05年国勢調査)と感じる奇跡の国でアグネスさんは貧しい村の学校を訪ねた。
そこに片道3時間かけて通い始めた子がいた。「すごく苦労するんじゃないかな」。
アグネスさんが心配すると、母親は「先に苦労を味わっていれば、後から絶対に幸せがやってくる」と答えたそうだ。
テレビやインターネットが近年解禁されたブータンでは都市部の犯罪傾向や若者が抱く「幸せ」という価値観に揺らぎも認められるという。
だが、アグネスさんは帰国報告会で強調した。
「なんでブータンの皆さんが幸せなのか。それは、昨日より今日、今日より明日に希望を持てる。目的が見えるから幸せなんだなと思いました」。
かれんな雰囲気は昔と変わらないが、確かな世界を見た感動を伝える言葉にりんとした響きがあった。【城島徹】
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