14/12/01 21:46:31.70 0.net
「今の日本は真珠湾攻撃をした時と大差ない」
私の目には、日本はいま非常に危うい局面にあるように見えます。
安倍政権は内閣法制局長官を交代させてまでして集団的自衛権の解釈の見直しをはかり、憲法を改定して
自衛隊を国防軍にしようとしています。平和憲法によって国民の生命を守ってきた日本はいま、道を誤るか
どうかの瀬戸際にあるのです。真珠湾攻撃に猛進したころと大差ありません。
いつの時代も為政者は国民を言葉たくみに誘導します。問題になっている沖縄の基地の件だって、
彼らに利用されかねません。「沖縄に米軍は要らない」という国民の言葉を逆手にとって、政府が「米軍が
いなくても大丈夫。自衛隊が国防軍になり、海兵隊の役割を果たしてくれるから安心してください」と言えば、
国民はコロリとだまされ、国防軍化を許してしまうかもしれないのです。
その結果、自衛隊は本物の軍隊になり、米国が始めた戦争にいや応なく巻き込まれてしまいます。
しかも米国は日本を自分の属国と見ているのだから始末が悪い。「俺たちに逆らったら、締め上げるぞ」と
恫喝されたら最後、日本は逃げられなくなります。こうした数多くの悪要因の中で、日本が世界に誇る
平和憲法が骨抜きにされ、戦争に突き進んでしまいかねないのです。
「まさかそこまで?」と笑われるかもしれませんが、いまの自民党は「ナチスに学べ」というバカな発言をした
副総理を更迭できないほど自浄作用を失っています。実に恐ろしい状態です。
改憲派の政治家はよくこう言って現行憲法を否定します。
「いまの憲法は戦後、GHQに与えられたものだ。なぜ、進駐軍にもらった憲法を守らなければならないのか。そろそろ自分たちの憲法を持つべきだ」
この認識は正しいとはいえません。知り合いの学者に聞いた話ですが、
いまの憲法は日本人が作成した草案を参考にして作られたそうです。
社会統計学者で社会運動家だった高野岩三郎や法学者の鈴木安蔵らの「憲法研究会」が、敗戦の年に発表した「憲法草案綱領」がそれです。
熟慮の末に真実を知れば、戦後ひとりの戦死者も出していない憲法9条がいかに素晴らしいもので
あるかが分かるはずです。
日刊ゲンダイ|菅原文太さんが残した“遺言” 「日本はいま危うい局面にある」
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