16/10/07 22:05:33.11 CAP_USER9.net
“ドラマのフジ”を自負していた時代も今は昔ということだろう。「月9」といえば数々の名ドラマを生み出してきたフジテレビの看板枠。
それが消滅の危機に瀕しているという情報がテレビ界で流れている。発売中の週刊女性が報じているもので、
「月9」こと月曜21時台のドラマが年内にも消滅する方向だというから驚きだ。
フジテレビは表向きには認めていないが、状況証拠は揃っている。日刊ゲンダイでも報じたが、
有力スポンサーであるTOYOTAが2ケタに満たない低視聴率の連発に愛想を尽かし契約を解消するからだ。
かつては江口洋介主演の「ひとつ屋根の下」(93年)でフジ連ドラ史上最高視聴率の37.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした枠だ。
この記録はいまだに破られていない。ほかにも「101回目のプロポーズ」(91年)、「ロングバケーション」(96年)、「HERO」(01年)などヒット作を量産した。
「月9」という呼称は人気ドラマの代名詞となった。が、それも15年以上前の話である。
9月まで放送していた桐谷美玲、山崎賢人主演の「好きな人がいること」は8.9%。
その前クールの「ラヴソング」は福山雅治が主演でも8.5%と平均視聴率は1ケタ台が定着。これでは看板倒れといわれても仕方がないだろう。
■復活「火9」は関テレ、「木10」は東映に丸投げ
もっとも、フジのドラマの不振はこれに限った話ではない。
ひと足早く「水10」枠は今年3月末に“店じまい”し、バラエティーにチェンジ。
逆にこの10月期から復活する「火9」の吉田羊主演の医療ドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」は、
前クールまで「火10」のドラマを制作していた関西テレビが“お引っ越し”してくるだけ。
フジ本体が手がけるわけではない。しかも、「来年1月期から『木10』の制作は東映に“丸投げ”することになった。
これは亀山社長の発案で、先方には“テレビ朝日の『相棒』のようなドラマを作って欲しい”と打診したそうです」(フジ関係者)というからいやはやである。
となると、GP帯のドラマは「日9」の1枠だけが自局制作という事態になりかねないのだ。
亀山社長は7月の定例会見で「月9」について「踏ん張って欲しい」と発言し、現場にハッパをかけただけにそう簡単に白旗を揚げることはないだろう。
だが、局制作が「月9」と「日9」の2本になれば、「ドラマのフジ」の金看板は下ろすしかない。
この悲観的状況に局内では、「うちも購入に徹するWOWOWになるつもりかと自虐する声が上がっている」(前出のフジ関係者)という。
制作本数が少なくなれば、若手が経験を積む場が減り、人が育たない。そうなれば良質かつ面白いドラマを作りたくても作れないというジレンマ。
貧すれば鈍す、である。
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2016年10月07日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL