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◆「アメリカの笑いは日本人には理解不能」留学生が語った日米のコメディ論
アメリカの人気シチュエーション・コメディドラマ『フルハウス』が20年ぶりに、『フラーハウス』として復活することがわかった。前作、『フルハウス』は、サンフランシスコの一家が舞台。妻を交通事故で亡くし、男手ひとつで子育てをする男性のもとに、友人や義理の弟、近所の住人が加わりできあがった、“奇妙な家族”が織りなすコメディドラマだ。1987年から1995年にかけて8シーズンが放送され、熱心なファンが存在することで知られる。
だが、一方でアメリカのコメディドラマは日本人とは相性が悪い。「まったく笑えない」「どうでもいいことで笑っている」「何がおかしいのかわからない」と話す人も少なくない。かつて『進ぬ! 電波少年』(日本テレビ系)においてダウンタウンの松本人志が、アメリカンコメディに挑戦したこともある。この企画が問いかけた「アメリカのコメディはなぜつまらないのか?」という思いは大部分の日本人の本音でもあろう。
アメリカのコメディドラマがつまらない理由について、現地への留学経験もある、一ノ瀬氏(仮名・40代)に話を訊いた。
「日本人がアメリカのコメディドラマをつまらないと思う理由はやはり、文化的背景が影響しているでしょう。アメリカ人の生活習慣や文化や風習といったものを知らないと、何を笑いにしているのかわからないというものがあります。例えば日本のアニメである『クレヨンしんちゃん』は、幼稚園児の主人公が、本来は敬うべきである親にタメ口を使い、純粋である子どもにふさわしくない下ネタ発言や、おっさんくさいふるまいをするギャップに面白みがありますよね。ただ、そうした日本の習慣を知らない外国人が、番組を見て内容を即座に理解できるでしょうか。アメリカのコメディドラマにも同じことがいえます」(一ノ瀬氏)
コメディドラマでは、教科書に載らないようなくだけた口語表現が使われることもある。生きた英語をかなり深いところまでマスターしていないと真意がわからないというのもある。字幕や吹き替えでは正確なニュアンスが伝わらないのはいうまでもない。
さらに、アメリカにはコメディドラマとは別種の笑いもある。それがスタンダップコメディだ。舞台の上でひとりで立ち、喋りだけで笑いを取る日本でいえば漫談だ。
こちらは、表面的な笑いが続くコメディドラマと違い、差別、社会風刺、政治などディープなネタのオンパレードである。
「アメリカでは差別的なことは他人は言ってはいけないが、当事者が言うならばいいという風潮があります。スタンダップコメディでは、黒人が肌の色をネタにしたり、アジア人が容姿をネタにしたりとやりたい放題です。かつてはTAMAYOという日本人女性が原爆投下などをネタにしていたことでも話題となりましたね。彼女の場合、鳴り物入りで日本へ“逆輸入”されたものの、まったくウケなかったようですが」(前出・同)
アメリカのスタンダップコメディの強い影響を受けた日本人芸人には長井秀和がいる。フィリピンでの美人局事件以降、すっかりテレビでは姿を見なくなった長井であるが、舞台では活躍中だ。現在の彼は自らが信仰している有名宗教団体をネタにしている。放送禁止、過激、大胆なスタンダップコメディの王道を歩んでいる。
アメリカのお笑い事情は、ライトなコメディドラマと、ヘヴィーなスタンダップコメディに二分されている。これも白黒をはっきりつけるアメリカならではの現象といえるだろう。
TOCANA 2016年1月18日 08:00
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