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◆ハリル監督、体脂肪率の高さ「本当にショック」 W杯最終予選「優位なチームいくつかある」
「最終予選に向け、代表をもっと強くしたい」と、就任2年目の今年に向けて意気込みを口にしたサッカー日本代表のハリルホジッチ監督。
産経新聞などへのインタビューでは、初めてアジアの国を指揮することで感じた違いや、日本に住んでみて分かった特徴や改善すべき点などについて、忌憚のない意見を述べた。(小川寛太)
--アジアの国を指導することの難しさは
「日本と欧州は、時差が8時間ほどある。かなり大きな問題が起きるというのを経験した。
先発の約半分が欧州から移動しなければならず、日本に着いたときにはすでに疲労している。
FIFA国際マッチデーの期間には2試合あるが、1試合目は本当に難しい。多くの選手にとっては日本に着いて5日目、もしくは4日目に試合をする。
普通は、ある試合があったら1週間の準備期間がほしいところ。われわれにとってはかなりのハンディキャップになっている」
--選手との関係はうまくいっているか
「人間関係で大きな問題になったことはない。少し選手と私の距離があると感じられることもあるが、これがもっともっと近づけるといい。
今はグラウンド外で信頼関係をつくり、グラウンド上ではしっかり要求する。
グランド内外で、少し人間関係を分けている。今年は選手、スタッフにもっと厳しく要求することが増えていく」
--選手の体脂肪率が高いことを憂慮してきた
「本当にショックだった。(最初は)ある選手の体脂肪率が17~18%だった。理想は10%。
つまり何かがおかしい。そういった状態では代表でプレーするのは不可能だ」
--Jリーグにはいろいろ意見をしてきた
「欧州とはリズム、積極性、身体能力、戦う意識がまったく違う。日本にいると、欧州の強豪国のリズムを忘れてしまう。
日本では、現代サッカーから遠ざかっている人が多いのではないか。
以前『デュエル(球際での争い)は何ですか』と質問を受けた。それを欧州で質問したら、みんなに笑われる。
デュエルに勝つことが試合の勝ちにつながるからだ。そういう文化が日本にはまだないのかなと思う」
--日本の若手は出場機会が少ない選手が多い
「本田や(香川)真司に替わりうる選手は誰なのか。日本の将来に対して不安だ。
若い選手をJリーグで出してほしい。信頼して試合に出していない状況がかなりあるんじゃないか。
欧州では20歳、21歳はすでに先発で出ている。
国内限定ではなくて、国際的な選手になってほしいが、そういった選手が見られない」
--日本に住んでみて感じたことは
「フランスで日本のことがどう評価されているかというと、規律があって勤勉で人々を尊敬するという感じだ。
ただ、恥ずかしがり屋。それを改めて発見できた。本当に素晴らしい国だと思う」
--欠点は
「生活面で個人でイニシアチブを取る人が少ない。それが残念ながら試合に出てしまっている。
私は選手の時、自分でイニシアチブを取っていた。FWでしたから。自分の考えを出さないといけなかった。
攻撃面では、指示通りだけではない部分が必要になる。守備面では、日本の気質が生きると思う」
--9月には最終予選が始まる
「2次予選でやった相手とは、違う戦い方をしてくる。イラン、韓国、豪州。UAE(アラブ首長国連邦)とか中国も少し伸びてくるかな。
われわれに近い国が4、5チームある。ただ、多くの人が日本の方が有利だと考えている。
例えば、韓国の選手が何人欧州でプレーしているか数えてみてほしい。恐らく信じられない数がいる。
個人を単純比較すると、日本より優位なチームはいくつかあると思っている」
写真:インタビューに応じるサッカー日本代表のハリルホジッチ監督=東京都文京区
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産経新聞 2016年1月17日(日)16時40分
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)