15/12/08 15:13:56.80 CAP_USER*.net
2020年東京五輪で、開催都市が提案できる「追加競技」枠で復活する見通しの野球・ソフトボール。歓迎の声が多いなか、疑問視する声もある。
出場チームはともに六つで、出場チームの半分がメダルを獲得するからだ。
「6チームでは五輪が最高峰の舞台でなくなり、五輪の価値を下げかねない」。疑問の声を上げているのは大会組織委員会の荒木田裕子理事。
1976年モントリオール五輪女子バレーの金メダリストだ。
地元の日本を除くと残りの出場枠は5。大陸別で見ると、米大陸は米国、キューバ、カナダ、ドミニカ共和国、メキシコ、ベネズエラなど強豪がひしめき、
実力があっても出場できない国は出る。アジア・オセアニアも韓国、台湾、豪州などが集まる。
荒木田さんは、世界一を決める舞台としての魅力は薄れ、盛り上がりに欠ける恐れがあると危惧する。「それでは選手がかわいそう。
20年以降も五輪に残るには、東京五輪だけ実施すればいいというものではない」
そもそも五輪憲章では、出場チーム数は「12チームを超えてはならず、8チーム以上でなければならない」としている。世界野球ソフトボール連盟も
組織委に8チームへの増加を要望した。それなのに、なぜ「6」なのか。
追加競技は東京五輪から取り入れられる仕組みだ。五輪への立候補都市が減っていることに危機感を抱いた国際オリンピック委員会(IOC)が、
開催都市に与えるメリットとして導入した。開催都市は実施したい競技・種目を提案できるが、その総選手数は上限500人と条件がつく。
野球は1チーム24人、ソフトボールは15人。五輪憲章に沿って8チームずつだと計312人になり、これに空手を加えると、400人近くになる計算だ。
どうしても野球・ソフトボールを復活させたかった組織委は、IOCの意向をくんで、若者に人気があり、テレビ映えするスケートボード、サーフィン、
スポーツクライミングも提案。野球とソフトボールのチーム数を6に減らして、これら3競技の選手数の枠を確保した形だ。IOC側には、追加競技の採否の
審議は競技別でなく、5競技のパッケージで求めている。採用競技は来年8月にリオデジャネイロで開くIOC総会で正式決定する。
全日本野球協会の鈴木義信副会長は「野球、ソフトボールの五輪復活が第一だった。盛り上げを欠くようなことにはならないように尽力したい」と話す。
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