15/12/03 12:03:27.45 CAP_USER*.net
ロスタイムも大詰めの96分、今野のスローインから広島の攻撃が始まった時、私の思考は停止した。
「え? どうして?」
混乱した頭の中を整理しているうちに、柏の決勝点が決まる。
こうしてチャンピオンシップ第1戦は、3-2で広島に凱歌が上がった。
もっとも振り返れば、ミスから生まれたゴールはこれだけではない。長澤が決めたG大阪の先制点も、広島守備陣の考えられない「お見合い」の産物だった。さらに付け加えれば、浦和とG大阪が争った準決勝でも摩訶不思議なゴールが生まれている。
シーズンの総決算ともいうべきチャンピオンシップ、私は緊迫したハイレベルな攻防を楽しみにしていたが、期待は完全に裏切られた。こんな試合で日本一が決まるのかと思うと、情けない。
だが、これが日本サッカーの現実だろう。
Jリーグのトップレベルでも、日本一を争う緊迫感の中で質の高いプレーをすることができないのだ。とかく場当たり的なプレーが多く、落ち着いて試合を運ぶことができない。ミスをしても敵がまたミスをするから致命傷にならず、ミスが教訓にならないのだ。
これは日本人の趣向と関係があるかもしれない。
私たち日本人は攻撃的で運動量が多く、流動的なプレーをすることがいいサッカーだと捉えている。だが、こうした試合の進め方は日本独特といってもいい。
私はイタリアの友人と何度かJリーグを観戦したが、友人は試合中、しきりに「ポジションが分からない」と首をひねっていた。�