15/10/24 22:33:27.25 *.net
浦和のフィールドに引っ張り出されて…。
浦和とのホームゲーム、ここで勝てればチャンピオンシップ出場に大きく近づく大一番で、FC東京は自分たちの持ち味も、結果も出せなかった。
立ち上がりから浦和のパスワークに付いていけず、27分までに早々と3失点。今季は堅守で鳴らした
FC東京がその強みを活かせないまま、後半にも1失点とらしくない戦いぶりに終始した。
「なんとか踏ん張りたかったけど、ダメだった。4点も取られてしまっては……。
FC東京はそういうサッカーをしてきていないので」(東)
東が言うように、しぶとく守って少ないチャンスをモノにするのが今季のFC東京のサッカーなのだ。
だから、リスクを負ってまでオフェンスに比重をかけ、打ち合う戦い方は得意としていない。違う言い方をすれば、
この日は攻撃サッカーを標榜する浦和のフィールドに引っ張り出されてしまったということだ。
不本意な戦い方でも結果が出れば良かったが、最終盤の猛攻も空しく3-4で敗戦。まさに「ない、ない」
尽くしの戦いぶりで、リーグ2連敗とFC東京は最悪の結末を迎えてしまった。
試合翌日(10月25日)の仙台戦でG大阪が勝てば、FC東京は年間3位から同4位に転落してしまう。
そうなると、チャンピオンシップへの道が険しくなるわけだが、いずれにしても─。
FC東京が勝負弱さという悪癖を払拭できなかった失望は大きい。
振り返れば、第1ステージも勝負どころで躓いた。
9節の川崎戦で劇的な逆転勝利を飾り、続く10節で仙台に競り勝ち、ステージ制覇の芽が膨らんだ。
しかし11節の鹿島戦─4万人以上の観衆が詰めかけた一戦で完封負けを喫すると、12節の浦和戦、
13節の名古屋戦を立て続けに落とし、5位にまで転落したのだ。
最終的に2位まで再浮上したものの、ステージ制覇を逃がした原因は、11節からの3連敗にあった。
勝負どころでの連敗は、第1ステージの悪夢の再現である。やってはいけないミスを一度までも、
二度も犯してしまうということは、単に力がないだけなのかもしれない。太田も言う。
「広島のほうがやりにくかったけど、浦和の決め切る力はすごいなと。改めて自分たちの力不足を感じました」
第1ステージも、第2ステージも勝負どころで勝てていない。
今季のFC東京は、内容以上に結果を追求してきた。だから、スペクタクルなサッカーでなくても勝った試合の
後は、選手たちは堂々と話していた。「なにを言われようが、今季は結果にこだわっているので」と。
しかし、この浦和戦で今まで積み上げてきたものが一気に崩壊した印象だ。残り2節あるから全力を尽くすと、
ミックスゾーンを抜けていく選手たちはコメントしていたが、その2試合に勝って仮にチャンピオンシップに
出場できたところでどれほどの意味があるのか。
結局、第1ステージも、第2ステージも、勝負どころで勝てていないのである。
そんなFC東京がチャンピオンシップに出て優勝でもしたら、正直、しらけるだろう。
それにしても、FC東京のファン・サポーターは優しい。試合後に特大のブーイングが飛び出すかと思えば、
そうではなかった。浦和戦の敗戦で罵声を浴びせるぐらいの厳しさがなければ、チームは強くならないのではないか。
3-4とスコアだけなら互角に見えるが、実際は点差以上に浦和との差は大きかった。
実際、浦和の武藤のコメントからは余裕すらうかがえた。
「FC東京はサイドにスペースがあるからやりやすかったですね。今日もビビらずにレッズの
サッカーをしようといって、実際にできたので良かったです」
前回の対戦(第1ステージの12節)と同じく浦和に4失点したFC東京にはおそらく、
まだ優勝するだけの力がないのだろう。チャンピオンシップ出場の可能性は残されているが、
浦和戦はそんな悲しい現実を突き付けられた一戦でもあった。
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