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いつだって、アジアとの戦いに向けては、油断大敵と警鐘が鳴らされてきた。
それでも日本は現在、'98年フランス大会以降、5大会連続でW杯出場を果たしている。'02年の自国開催の際はアジア予選が免除されたが、
それ以外の4大会ではアジアのライバルたちとの争いを制して、世界の檜舞台に立ってきた。
Jリーグが誕生して、20年以上が経過した現在。この間、日本はアジアの先頭集団の1国として存在してきた。
それまでの何十年間、一度もW杯予選を通過したことがなかったことがまるで嘘だったかのように、この地域で強豪国として台頭してきた。
日本が強みにしたのは、技術、スピード、そして組織力。細かな連係を磨いて、体格差のある相手国に立ち向かい、
選手たちのプレー精度が上がって行けば行くほど、チームの実力レベルも上昇していった。
いつしか、日本はアジアで最も“質の高い”サッカーをするという評判を得ていく。
我々日本人自身も、コンビネーションを高め、技術を高めて試合内容にこだわっていくことが、日本が勝利するためには不可欠な要素であると考えていくようになる。
自分たちが、アジアで最も洗練されたサッカーを演じる。これが、日本サッカーの美徳であり、プライドであった。
★日本は「技術」でも優位に立てなかった。
13日にテヘランで行われたイラン戦。そこで突き付けられたのは、我々にとってはできれば受け入れたくない現実だった。
アウェイでの戦いである。気候も芝生の状況も含めて、日本にとってプレー環境が地元のイランよりも不利に働くことは当然だ。
ただ、日本がアジアの中で技術力と組織力に長けたチームであるのならば、こうした難しい条件でも相応のプレーを見せなければならない。
逆を言えば、プレーしづらい凸凹の芝生の上であっても、簡単なプレーロスや技術ミスをしてしまうようでは、日本の武器はニセモノに見られてしまう。
そして残念ながら、日本の選手はミスを頻発した。
★監督が代わっても、日本サッカーのベースは不変。
ショートパスをつなぎ、ボールポゼッションをしながら試合を進めるのが、いつの時代も日本代表のスタイル。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任してからは縦に速いサッカーを志向しようとはしているが、監督による戦術スタイル云々以前に、日本のベースにはいつもボールを繋ぐサッカーが存在してきた。
技術を発揮し、アジア相手に対抗する。そんな目指すサッカーが、特に前半はイラン相手に表現できなかった。
イランは、最終予選の戦いを睨んで選んだスパーリング相手だ。現在2次予選で戦う各国よりもレベルは高く、日本相手に積極的に攻めに出てくる。
一方で守備になると、前からプレッシャーをかけてくるというよりは、しっかり引いてブロックを形成してきた。
日本は速攻を仕掛ける場面では、パスの出し手と受け手のタイミングが合わず、正確性を欠いたパスがただイラン陣内に送り込まれるだけ。
この日1トップに入った武藤嘉紀や宇佐美貴史が相手DF裏のスペースを狙っても、その動きは空回りに終わる。
★繰り返される弱いパスにトラップミス。
一方、遅攻は日本の基本スタイル。低い位置から丁寧にボールを回していく形である。そこでもイランは前述の守備ブロックを盾に、しっかりと日本を跳ね返していく。
ブロックを作っている選手たちは、日本の選手たちよりも体格が勝る者ばかり。日本は、その肉厚で屈強な選手たちの密集地帯を破れずにいた。
密集を破るためには、技術が不可欠。それは何度も言うように、歴代の日本が武器にする要素だ。
しかし、選手たちが見せてしまったのは、長い芝目に負ける緩く弱いパスやトラップミスだった。
香川真司は足元にボールがつかず、本田圭佑もかつてのようにスルーパスを通せない。柴崎岳は強固な敵陣を前に、前方にパスを入れることをためらってしまう。
体格で劣る日本人が、テクニックでも勝ることが出来ないという現実。パワーとスピードを前面に押し出すイランに、苦しい展開を強いられたのは至極当然の結果である。
Number Web 10月14日(水)17時1分配信
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
1 :2015/10/14(水) 22:00:22.76
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