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調査後に情報開示を
セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)が、ともに第3戦までもつれることになった。結果は神のみぞ知るだが、
その一方で今回の熱戦に水を差す残念な問題がプロ野球界を揺るがせている。巨人・福田聡志投手が野球賭博に関わっていた問題だ。
日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発した巨人側は同問題の再発防止と全容解明に向け、
CS期間中である現在も全選手、球団職員を対象としたヒアリング調査を行っている。
NPBも既存の調査委員会がこの問題について独自調査を行っており、早ければ1カ月後に調査結果が出る見通しという。
かつて球界に激震を走らせた「黒い霧事件」をほうふつとさせる由々しき事態だ。
ファンの信頼を著しく裏切る行為に及んでいた当事者の選手には無論、同情の余地などない。所属先である巨人、そして管轄するNPBにも管理責任が当然問われる。
同様の問題が二度と起きないように、また日本野球界にあらぬ疑いがかからぬよう、野球ファンの期待を裏切らないためにも、おのおのが行った調査結果、
そして調査方法や過程についてもすべてクリーンに開示し、今後の再発防止策をしっかりと立てた上で世間に丁寧に説明してもらいたいと切に願う。
システムの何かが誤っていた
海の向こう側でも、日本プロ野球界で起こった不祥事は驚きをもって受け止められている。
米スポーツ専門局『ESPN』は8日(日本時間9日)に放送された情報番組「スポーツセンター」で、巨人選手が関わったプロ野球賭博問題をトピックスとして取り上げた。
ちなみに同番組のアンカーは次のように述べていた。
「日本球界で信じられないような問題が起こった。自ら所属する球団の試合も賭けの対象となるギャンブルを1人の選手が行っていたのだ。
読売ジャイアンツをはじめ他球団及びNPBの面々は大きな衝撃を受けているが、これをターニングポイントとしなければいけない。
システムの『何か』が誤っていたからこそ、この問題は起こるべくして起こったのだ。その『何か』を見つけ、反省材料にして前に進むべきである」
『何か』というのは、コンプライアンスに関するチェック機能についてだ。
番組内では続けて、「現在NPBを筆頭とした日本プロ野球界が行っているコンプライアンスのチェック方法とは比較にならないほどに(MLBのそれは)上を行っている」と解説していた。
メジャーリーグ機構(MLB)も過去に1989年、当時レッズの監督を務めていたピート・ローズ氏が野球賭博に関わっていた問題の発覚により、窮地に立たされた苦い過去がある。
それを踏まえ、以降は全球団に複数人の「コンプライアンス委員」を常設し、自軍の所属選手並びにスタッフ、関係者に監視の目を常に光らせている。
毎年必ずMLBで数日間にわたる厳しいコンプライアンス講習を受けている各球団の同委員たちは、シーズン開幕前に必ず所属選手らにコンプライアンス厳守を徹底させるべく個人面談まで行っているという。
NPBも既存の調査委員会が独自調査を行っているが、今後の防止策の一環としてコンプライアンスに関するチェック機能強化についても検討すべきかもしれない。
ベースボールチャンネル 10月12日(月)11時0分配信
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)