15/10/11 14:59:18.73 *.net
【テヘラン(イラン)10日】
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、チーム改革の一手として「もっと喜べ」「もっと笑え」と厳命した。
9日にオマーンから移動し、テヘラン市内で13日の親善試合イラン戦に向けての練習を開始。
冒頭で30分にわたって選手に語りかけ、8日のシリア戦の勝利をもっと喜ぶべき、そして普段から喜びを表現するべきだと説いた。
選手たちもその後の練習でさっそく、指揮官の教え通りに感情を表現しだした。
ミニゲーム、ラスト1分。ハリルホジッチ監督が「得点したチームが勝利」と告げた場面で、FW南野がゴールを決めた。
両手を上げて、W杯本戦出場を決めたかのように喜ぶ。
負けチームがノーゴールを主張したが、勝ったチームの盛り上がりがかき消した。勝ち組のDF丹羽は「喜んだもん勝ちだから」と笑った。
ゲーム中から、FW宇佐美らがガッツポーズを繰り出し、喜びを表現した。
霜田技術委員長は「もっと喜んでいいんだぞということを、監督は選手たちに言っています」と明かした。
丹羽は「喜ぶことを文化として根付かせたいから、言ってくれているんだと思う」と受け止めた。
従来の日本の文化を、指揮官は時間をかけて学んできた。
初来日前から日本の歴史書を読み込んだ。
最近は広島の原爆史跡、京都の寺院なども訪れた。ラグビーなど他競技の実情も調べた。
そして何より、選手たちとの意思疎通に努めた。
1つの結論が、日本人は感情表現が苦手ということだった。
そしてシリア戦で確信した。難敵相手にアウェーで勝利。しかし選手たちは、前半の苦戦などに目を向け、喜ぼうとしなかった。
喜び、笑い合えば、もっとチームは勢いづく。もっとまとまる。
アルジェリア代表監督時代には、試合後のロッカールームでいつもの厳格さを崩し、
選手の踊りの輪に加わったこともある。だから今回も、選手に求めた。「喜びなさい」。
日本最大の学生スポーツである高校野球からして、派手な感情表現は高野連が戒める。
慎み深く、結果よりも内容の至らぬ点を省みる。日本スポーツの発展を支える美点でもある一方で、世界へ向けた現状打破を妨げている側面もある。
イラン戦では、8万人の敵地サポーターが、選手たちに重圧をかける。
その中でも感情を解放し、自分の力を120%発揮できるか-。
ハリルジャパンが、日本スポーツ界に新風を吹き込む実験的な戦いに臨む。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
日刊スポーツ 10月11日(日)8時10分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
ミニゲームで勝利し歓喜する、左から南野、武藤、清武、丹羽。右は悔しい表情の宇佐美