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10.9
立浪氏は早期の真相究明を願った (撮影・小倉元司) 巨人・福田聡志投手(32)が野球賭博に関与した疑いがある問題で、日本プロ野球名球会の東尾修(65)、
佐々木主浩(47)、立浪和義(46)の3氏が8日、東京都内で「これからが大変」などと危機感を募らせた。
一方、巨人・桃井恒和球団会長(68)は全選手と監督、コーチらへの聞き取り調査を、
10日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ終了後も続ける方針を示唆。野球賭博問題は尾を引きそうだ。
名球会のレジェンドはショックを隠せなかった。野球賭博という球界を揺るがす事態に、
通算251勝の東尾氏は険しい表情を浮かべた。
「私はプロ2年目に、西鉄で目の当たりにして非常に厳しい状況になった。これからが大変だと思います」
東京・港区の東京プリンスホテルで行われた名球会のイベント発表会見の後、危機感をあらわにした。
東尾氏は1969年に西鉄(現西武)に入団。西鉄投手の八百長(敗退行為)が明るみに出たことを機に6選手が永久失格処分となった「黒い霧事件」(69年に発覚)を現役時代に見てきた。
5日に巨人・福田が野球賭博に関与した疑いがあることが判明。「黒い霧事件」以来の現役選手による野球賭博問題だけに、
心配するのも当然だ。日米通算381セーブを誇る佐々木氏(横浜など)にとって、福田は東北福祉大の後輩に当たる。
それだけに「学校の後輩でもあるから、ショック。
僕たちOBも、球界もこれから入ってくる若い選手にそういう教育をしていかなきゃいけない」と再発防止の徹底を求めた。
通算2480安打の立浪氏(中日)は「そういうことはないことが一番。出れば野球界にマイナスイメージになる。
早く解決してもらえればいい」と早期の真相究明を期待した。
名球会では顧問を務めるソフトバンク・王貞治球団会長が6日に
「起きたことは大変残念だけど、これをみんなが気をつけようという警鐘として受け止めるしかない」と語っていた。
許されない野球賭博。ただ暴力団の資金源にもなっているとされ、全容を明らかにするには長い期間を要する。
巨人は、前日7日に福田について野球協約180条(賭博行為の禁止)違反の疑いで、熊崎コミッショナーに告発書を提出。
当初は1、2軍全選手と監督、コーチ、スタッフ、球団職員に対してのヒアリングをCSファーストステージまでに終わらせる方針を示していたが、その後も調査を継続することになった。
桃井球団会長はこの日、「今は把握していなかったことをヒアリングしている。これがスタート。なかなか終わりはない」と説明した。
野球界に大きな衝撃を与えた野球賭博問題。全容が解明されるまで、マイナスイメージはつきまとう。
日本プロ野球名球会
1978年7月に発足。昭和生まれ以降の選手とOBで構成され、球界の底辺拡大に寄与することなどを目的としている。
当初の入会資格は投手が200勝、打者は2000安打だったが、2003年12月の総会で投手の250セーブも認められ、
米大リーグの成績を加えた日米通算記録も、日本でプロのキャリアをスタートした選手に限り有効となった。
現在の会員は57人(投手15人、打者42人)。初代会長は金田正一氏で、すでに退会。落合博満氏は入会辞退。理事長は山本浩二氏。
黒い霧事件
1969年10月、西鉄の永易(ながやす)が公式戦で、暴力団関係者から「敗退行為(八百長)」を持ちかけられ、
実施したことが判明。日本球界初の永久出場停止処分(永久追放)となった。
その他4投手も永久追放になり、オートレースの八百長に加担した他球団の選手が逮捕されるなど球界を揺るがした。
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