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ラグビーW杯イングランド大会で日本が南アフリカに大金星を挙げるなど、注目が集まる中
「マイナー競技」からの脱皮を掲げ、奔走する人たちがいた。
J1川崎Fの本拠地・等々力陸上競技場ではラグビー使用が認められておらず、川崎市ラグビー協会が、
競技普及のため「等々力陸上競技場でのラグビー実施」を求める署名活動を今年7月から行っている。
川崎市内のスポーツバーでは、ほとんどが「フロンターレ」一色。
3日、同市内で取材に応じた同協会の伊藤克実事務長(54)が笑いながら話した。
スポーツバーの有名チェーンも南ア戦放送は「流してもいい」との対応だったという。
全国の競技場で、サッカーとラグビーの併用は珍しくない。
かつて等々力でもラグビーが実施されていたが、同協会によれば95年の改修後、外れたという。
「当時の関係者が強く主張しなかったのも原因ですが、競技者が減っているのも事実です」。
市側は芝が荒れるとの懸念もある。
同協会の40周年事業の一環で13、14年と2度、等々力を使えた。J1チームの天然芝を小学生らが駆け回った。
しかし、改修後はポールを立てる穴がない。物干しざおを4本購入し、洗濯ロープをくくりつけゴールに見立てた。
早明戦などが全盛期だった「30年ほど前は10校以上あった」市内の高校ラグビー部も今では5校に減った。
全国的な問題だが、ほとんどの中学校にラグビー部がないのも深刻な問題。
伊藤さんがコーチとして所属する川崎市ラグビースクールの中学生は15人に満たないため、
約35キロ離れた茅ケ崎市のクラブと合同チームを組んで試合に出ている。
等々力で競技実施ができれば、現在は法政二高のグラウンドで行われている高校市民大会の決勝や、
J1が行われない冬にトップリーグの試合を誘致したい。「子どもたちが目指す場所にしたいんです」。
「今がチャンス」と伊藤さん。先月28日、19年W杯の開幕戦、決勝戦が隣接する東京都調布市
(味の素スタジアム)横浜市(日産スタジアム)に決まった。さらに南ア戦の勝利で機運は最高潮だ。
好立地だけに「キャンプ地として誘致できれば」とも話す。
8月末で締め切るはずだった署名期間を今月末に延ばした。現時点で署名は約8200人。
1万人超えを目指す。【三須一紀】
◆等々力陸上競技場 1964年(昭39)に建設が開始され、66年に完成。
93年のJリーグ発足時にヴェルディ川崎のホームとなったが、収容人数が1万人弱と
Jリーグの基準を下回っていたため95年、2万5000人規模に改修した。01年にヴェルディが調布市に移転し、
現在はJ1川崎Fの単独ホーム。今年、新メーンスタンドの整備、大型映像装置の設置などが行われた。
将来的には3万5000人を収容する計画。
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