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◆たけしもチクリ…話題番組を打ち切る迷走フジの“本末転倒”
◇コラム【桧山珠美 「あれもこれも言わせて」】
13日放送「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」(フジテレビ系)を見た。
千原ジュニア(写真下)、バカリズム、といった芸人が毎回、
あるお題でVTRを作って競う番組で、審査委員長はビートたけし。
ひな壇トークとは一線を画すクリエーティブな感じが目新しく面白かったが、
この日が最終回だった。
テーマは「テレビ」。
千原ジュニアの作品はテレビ局を擬人化し、学園ドラマ風に仕上げた。
NHKとEテレが真面目な優等生、絶好調の日テレは番長で、
これに腰ぎんちゃくのようにくっついているのがテレ朝とTBS、
そして彼らにボッコボコにされるのがフジ……。
そこにユーチューブという外国人の転校生がやってきて、
全員がボコボコにされる……と皮肉たっぷりに描いてたけしも絶賛。
「近い将来、テレビはこうなる」と断言したのはよゐこ濱口の作品。
架空の番組で「個人の意見です」「このあとスタッフがおいしくいただきました」
「◯◯は濱口のバーターで出演しています」などとやたら注釈のテロップが
出てくる皮肉な内容で、たけしもテレビの将来を憂えた。
さらに、番組の最後にたけしが「いろんな人と会うと、
この(番組の)話をするんだよね。だいぶ調子いいんだなと思ってたけど。
どうなっちゃってんの?」と、終わるのが信じられないとでも言いたげ。
裏を返せばフジへの抗議にも取れる。
また、「オモクリ」とともに20日で終了するのが「ヨルタモリ」。
フジの中では数少ない見たい番組だったのに2つとも終わってしまう。
いったい何を考えているのか。
ちなみに、11日の「ダウンタウンなうSP」は「こじらせてる人 大集合!」として
猪瀬直樹や百田尚樹、内田裕也が登場したが、視聴率は4.6%。
こっちのほうがよっぽど終わらせたほうがいいのではないか。
相変わらず、何をやってるのか不明な「バイキング」とか、
終わらせて欲しい番組は続いて、続けて欲しいものは終わらせる。
このわけのわからなさ。
おまけに10月から19時~の3時間を「日曜ファミリア」という特番枠に充てる。
この時間帯は圧倒的に日テレのバラエティーが強い。
そこにバラエティー、しかも、3時間の大型枠をぶつけたら、
悲惨なことになるのは目に見えている。
そもそも作りたい番組があり、それがどうしても3時間必要なら話もわかるが、
その逆で枠だけ取って、毎回異なった企画の大型バラエティーをやるなど
本末転倒もいいところ。
そんなものに視聴者が付き合うと本気で思っているなら、大バカモノだ。
秋のフジは別の意味で注目しよう。
写真:ビートたけし(左)と千原ジュニア
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日刊ゲンダイ 2015年9月20日
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