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とんねるずが過小評価されていないだろうか?
とんねるずの冠番組は現在、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系列)のみ。
打ち切り説がささやかれたり、面白くないという意見があったりと、どうも否定的な意見が目立つ印象がある。
だが、とんねるずはもっと評価されるべきだ。
その凄さを、本稿で伝えることができればと思う。
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■影響を受けた芸人たち
とんねるずの凄さを語るうえで、まず、とんねるずの影響を受けている芸人が数多くいるというのは
分かりやすい事実だろう。
代表的な芸人を列挙してみると、おぎやはぎ、バナナマン、ずん、次長課長、タカアンドトシ、
ラーメンズ、東京03などがあげられ、それ以外にはウッチャンナンチャンなど、
関東のお笑い界で活躍する芸人はほぼ影響を受けていると言える。
さらには大御所である笑福亭鶴瓶も、自身の番組で後輩である彼らに対して、
今でも憧れている芸人だと公言している。
つまり、ここで間違いなく言えることは、それだけとんねるずが、今のお笑い界に与えた影響が大きいということだ。
とんねるずの登場はセンセーショナルで、これまでのお笑い界に確実に革命をもたらすものだった。
■“間”の取り方が抜群にうまい
ここ数十年ではなかなかネタやコントをしないので忘れがちだが、とんねるずはコント職人である。
当時のとんねるずのネタの何が凄いのか。
とんねるずのコントはすべて石橋貴明が作っている。そして、その中で石橋本人が過去のインタビューで、
木梨憲武ほどの天才はいないと発言している。それほど、木梨のコメディアンとしての能力は高い。
とかくお笑い業界ではネタを作っている方とネタを作っていない側で評価が分かれがちだが、本来はそうではない。
要はネタを作る=優れているわけではないということ。このことを石橋自身も若い頃から自覚していた。
もちろん石橋自身も、笑いにおける演技や表現のポテンシャルは異常に高い。
笑いというのは、台本どおり言えば笑いが取れるほど、簡単なものではない。
笑いで一流になるために確実に持っていなければいけない能力というものがある。
それは、コントや漫才を作る“能力”、それとトーク力ではなく笑いを引き起こすことができる“間”だ。
この“間”に関しては習得しようとしても、努力で簡単に習得できるものではなく、
この“間”をつかめずに笑いが取れないという芸人は数多い。この“間”は感覚値でしかつかめないものである。
その“間”を生まれ持っている芸人こそ、木梨なのだ。
ただ石橋も“間”に関しての能力は高いものがあるが、恐らく努力などによって身につけた後天的なものだ。
とんねるずは、人口的に“間”を身につけた石橋と、天然の“間”をもった木梨とで成り立つコンビで、
お笑いコンビとして相性のいい組み合わせと言える。
(>>2以降に続く)
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