15/09/05 09:24:12.48 *.net
清宮だ、オコエ瑠偉だと、今夏の甲子園(全国高校野球大会)は、個性派選手の登場で久々に話題豊富だった。
当然ペナントレース真っ最中のプロ野球も、高校生に負けるワケにはいかない…はずが、出てしまった。
8月25日、19時からのプロ野球ナイター中継「ヤクルト・スワローズ対読売ジャイアンツ」のカードで、平均視聴率3.7%
(注1)の驚愕の低視聴率が!
これまで一昨年に一度3%台、昨年も4%台をゴールデンタイムで出している巨人戦中継だが、この日は首位に
迫る2位対3位の好カードだった…。
近年のプロ野球の人気低下については、何度もあちこちで考察されてきた。だが、今回は別の事情だという声もある。
「壊滅的な視聴率のフジテレビで放送したからですよ。25日、フジはゴールデン帯の平均視聴率が3.6%、プライム帯
で3.5%。早朝や深夜を含む全日帯の4.9%を下回るという異常事態でした。これが日本テレビのナイター中継なら、
7~8%は取れたはず」(広告代理店)
この日のフジテレビは19時からのプロ野球中継3.7%に続き、21時からの『発見!ウワサの食卓』が3.4%、22時から
連続ドラマ『HEAT』が3.3%と、もっとも視聴率が稼げるはずの時間帯に悲惨な数字が並んだのだ。 つまり、この驚愕
の低視聴率は<プロ野球×フジテレビ>という、いわば「弱者連合」が組まれた結果だという。
●視聴率3%はフジテレビのせいなのか?
確かにいまフジテレビは、何をやっても上手く行かない状態。しかしプロ野球の問題点は、弱い局のせいにして済むわ
けではない。強い日本テレビに頼ったところで7~8%しか取れない。連続ドラマなら主演俳優や女優がボロクソに叩かれ
、週刊誌やネットで嘲笑される数字だ。打ち切りになって然るべきなのに、なぜプロ野球中継(注2)だけが「聖域」なのか?
筆者の知り合いの、ある日本テレビ幹部はこう言う。
「数字だけ見れば、早く切りたいですよ。でも読売グループ全体の中で、巨人関連の仕事がパズルのピースとして
ガッチリ組み込まれている。巨人戦中継が地上波から完全撤退すれば(注3)、日本テレビ、読売新聞から読売旅行
まで、グループ内で仕事を失う人間が大量に出ます」
こうした人事的理由のほか、巨人戦中継と共に出世してきたグループ上層部がいまだにプロ野球人気に幻想を持って
いるから、と。
が、それでも時は流れる。政治でも経済でも戦後社会の構造が崩れ、野球人気と深く結びついてきたテレビ業界や、
球団の親会社も激変の中にある。プロ野球だけが、犠牲を出さずに済むはずはない。老婆心ながら、生き残りのカギ
は年俸や球団数を減らす「スモールビジネス化」にあると、提言しておく。
(注1)3.7%…巨人戦中継の年間平均視聴率は1983年の27.1%がピーク。
(注2)プロ野球中継…実質的にプロ野球中継=巨人戦中継。
(注3)地上波撤退…CS中継等を拡大中だが、放映権料や視聴人数では地上波と比較にならない。
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