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二〇一六年秋から始まる「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」（ＪＰＢＬ）の一部参入が決まった
滋賀レイクスターズの坂井信介代表が三十一日、県庁で記者会見し、決定に安堵（あんど）を示した。
立ち見で増席した県立体育館（大津市）を恒久的なホームアリーナにするのは困難として、
独自に試算したアリーナ案を説明した。その後、三日月大造知事と会談し、県の支援を要望した。
会見で坂井代表らは「一部決定は安堵した。喜ばしいこと」と笑顔を見せ、
「初年度の目標はプレーオフ進出」と抱負を述べた。
一方、五千人規模のアリーナ確保がぎりぎりまで決まらず七月末の一次決定を見送られ、
最終的に千席近くを立ち見席で賄わざるを得なくなったことに「スポンサーや県民には、
問題が続く形での選出になったことをおわびしたい」と頭を下げた。
坂井代表は初年度シーズン終盤の一七年三月には、あらためてＪＰＢＬの資格審査があることに触れ、
「立ち見席が多い県立体育館では一部継続を認められない可能性が高い」と指摘した。
レイクスが独自に作った理想のアリーナ案も発表。
ゼビオアリーナ仙台（仙台市）を参考にした多目的アリーナで、
試合以外にもコンサートなどさまざまな興行で使える施設にしたい意向。
総工費は三十億円と試算しており、坂井代表は「協議できる自治体を募りたい」と述べた。
今後は二四年の国体に向けた県立体育館の整備前倒しを県に要望すると同時に、
各市と新体育館建設に向けて協議を進めるという。
坂井代表は三日月知事との会談で「一部決定は大きなチャンスであり、ピンチのスタートでもある」と述べ、
体育館の整備や今後の財政支援を要望。
三日月知事は「県民に夢と感動を与えてくれるレイクスの一部参入は新たな喜び。
危機感があることはしっかり受け止めて、今後の検討をしたい」と応じた。
（井本拓志）
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