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安売りし過ぎのJリーグ
プレミアリーグが新たに放映権を契約したと発表しましたね。3年間で約1兆円ですよ(2016~19年)。前回の契約から約3倍に跳ね上がりました。
しかも、この契約には海外向けの放映権が含まれていないんです。
今回の契約で、放映権の配分が最も少ないクラブでも、約180億円の収入が確保されることになると聞きました。すごい金額ですね。
一方、Jリーグの放映権料は全体で約40~50億円。アジアを中心とした海外向けの放映権がこれまでの10倍の額で契約されたって発表がありましたけど、5年で約17億円。桁が違いますよ。
正直なところ、安売りし過ぎだと思いま す。これでは、自分たちでその程度の価値しかないと言っているようなものです。
僕はJの価値はもっと高いものだと考えています。これまでに素晴らしいインフラを作り上げてきたこともありますが、それだけではありません。
日本という国にはものすごくたくさんの魅力があるじゃないですか。風光明媚(めいび)な観光地があって歴史的な建造物もあるし、ご飯だっておいしい。
東京ではショッピングも楽しめるし、エンターテインメント施設もたくさんある。日本中に観光資源が満ちあふれています。こんなにいい国は他にありません。
これだけの豊富な観光資源にJはフリーライドできるんですよ。もし、プレミアリーグがイギリスじゃなくて日本にあったとしたら、もっともっとすごい価値になって いたんじゃないかと思います。
Jリーグは、アジアの人たちにとって日本に訪れるための窓口になれるはずです。そうなるには、Jをもっと魅力的にする必要があります。
ワールドクラスのスーパースターを獲得することもそうですし、サッカー専用スタジアムをもっと増やしたり、ワクワクするような演出をしてエンターテインメント性を高めなければならない。
現実的な設計図が必要
そのためには、やはりもっともっと資金が必要です。その資金が無いためにまだ、魅力を持たせるための投資ができない。それが5年で17億円という金額になってしまったのだと思います。
ただ、逆に言えば、これだけの投資でものすごいポテンシャルを手にすることができる。自分に十分な資金があれば間違 いなく投資対象ですよ。
Jリーグには「こう変わっていくんだ」という夢を持ち、それに合わせた現実的な設計図を描けば、共感して投資してくれるところは必ずあります。
ベンチャーキャピタルと同じですよ。その資金を元手に、世界一魅力のあるリーグに成長させていくんです。
だからこそ、これまでにも言ってきたように、外資規制も外国人枠も撤廃するべきなんです。
ウィンブルドン現象(※注)が起きてしまうかもしれませんが、それでもこのままでは日本サッカーはグローバルの競争に負けて、地盤沈下してしまいます。
アジアのマーケットは急激に成長しているし、サッカーでも着実に実力をつけてきています。
僕は、Jリーグには無限のポテンシャルがあると信じています。で も、残された時間はあまりありません。待ったなしですよ。
(※注 競技そのものは盛んだが、地元の選手が活躍しない状態。テニスのウィンブルドン選手権が外国人選手の参加も認めた結果、世界最高峰の大会となったものの、地元イギリス人選手が優勝から遠ざかってしまったことに由来する)
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