15/06/21 20:46:09.79 *.net
戦争のできる国づくりをめざして、今国会では強引に安保法制を成立させようとしている安倍政権。
こうした動きに危機感を覚え、最近は、安倍批判や護憲発言をする芸能人や作家、アーティストが少しずつ増えてきている。
途中で腰砕けになったものの、紅白で政権を揶揄するパフォーマンスを見せたサザンオールスターズ・桑田佳祐、
ラジオで「安倍はバカ」発言をした爆笑問題の太田光、作家では『宰相A』(新潮社)で積極的平和主義の
本質を暴露した田中慎弥、「戦前、戦中のような時代がやってくる」と警告を発した中村文則、
さらには「安倍首相の右翼的な動きが恐ろしい」と発言した蛭子能収など……。
そんななかでも、かなり踏み込んだ安倍批判を繰り広げるミュージシャンがいる。先日、最新アルバム
『Wonder Future』を発売したばかりのASIAN KUNG-FU GENERATION、略してアジカンの後藤正文である。
「Rolling Stone日本版」(セブン&アイ出版)2015年7月号の彼のソロインタビューで、インタビュアーによる、
「今、どんなことにピンと来ていますか?」といった質問に対し、後藤はこんな発言をしたのだ。
「どうやったら早く安倍政権が終わるかっていうことを考えていますね」
そして、「最悪のタイミングで、最悪の人が総理大臣になっていると思います」と、安倍のことを一刀両断。
後藤は昨年9月のイベントでも、ステージ上で「クソ安倍」と叫び、話題となったことがあるが、その危機感と
怒りを持ち続けていたようだ。
しかし、後藤は、サザン桑田のように、ミュージシャン的なノリでこのような言葉を発したわけではなさそうだ。
彼のなかには、安倍批判だけでなく、その政治手法への危機感、安倍を支持する社会の空気への問題意識がある。
同インタビューの中で、彼はこんな発言をしている。
「世の中の一般的な人たちって、大きな変革がものすごく好きなの。破滅願望と似ていて、
『何か起きねぇかな』みたいな想いの裏返しですよね。すごいリーダーが現れて、俺たちの社会を
バラ色にしてくれるんじゃないかっていうような。そういう願望が、安倍(晋三)さんとか
橋下(徹)さんみたいな人の登場を担保しているわけなんですよ。だけど、みんなの願望と実情が
上手く噛み合うことはない。だから、大きな破局みたいな変革があったら困るんだけども、
そういうのを俺たちが内心期待しちゃっているところが、現状を呼び込んでいて」
「同時に“強いリーダーみたいな人は、やっぱりいないんだな”って思いもあって。
あとは時間的な辛抱のなさとかが、その次のもっと深い無関心を呼び込んでしまっている」
救世主のような強いリーダーを求める一方、すぐに結果を出せなければ世論は手の平返しで批判を強める。
そして、その次には、政治不信・政治への無関心が国民の間に広がっていく。
まさに、投票率が下がり続けている今の日本の状況だ。
また、社会システムの改革には、ゆっくりと丁寧な議論が必要である。
しかし、今は大事な改革案にも関わらず、あまりにも拙速に事が進んでいる。
「性急な変革みたいなことは、あんまりないほうがいいと思ってる。社会のシステムっていうのは、
ベストな形がなくて、常にベターと思わしきものを選んでいくしかないでしょ。
何がベターかは人によって違うから、ぶつかり合うわけで。どのへんがいちばん良さそうなのかは、
調整し続けなきゃいけないわけですよね。もちろん直すべきところは山積みでしょうけど」
「そういう改革はいつでも、常にあるべきですよね。そのために、政治家は議論を続けているわけで。だけど、
社会のシステムがガラッと変わるような変化が起きてしまうと、不安定になる人がたくさん現れますよね」
丁寧な対話と議論を重んじる後藤の考えは、現政権よりもよっぽど“大人”ではないだろうか?
ロックミュージシャンよりも、内閣総理大臣のほうがはるかに“サーチ&デストロイ!”な思想をもっている
という2015年の日本は恐ろしいばかりだ。(以下省略)
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★1の立った日時:2015/06/20(土) 19:27:35.19
【音楽】アジカン後藤「どうやったら早く安倍政権が終わるかっていうことを考えている」★3
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