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韓国・光州で７月６－１１日に行われるユニバーシアード競技大会に、侍ジャパン大学代表が出場する。
代表メンバーはすでに発表済みだが、その選手選考に対しプロ・アマ両球界から異論が噴出している。
大学代表は１９日から神奈川・平塚で強化合宿を開始。
社会人チームとの練習試合を経て、同２９日には日本野球機構（ＮＰＢ）選抜との壮行試合（神宮）に臨む予定だ。
だが、あるベテランスカウトが、こう愚痴をこぼした。
「大学代表のメンツは見た？ 特に投手の選考はひどいのひと言だね。選ばれるべき選手が選ばれず、選ばれるべきでない選手が入っている。
誰とはいわない。リーグ戦や今大会の内容を見れば分かるから」
確かに、投手陣を見ると、先の全日本大学選手権で注目を集めた
大商大・岡田や流経大・生田目、１回戦で投げ合いを演じた九産大・高良と仙台大・熊原ら地方のリーグに属する好投手の名前がない。
一方で今春リーグ戦で調子を崩し、結果を残せなかった某大のエースが選出されている。
ある大学野球関係者が、その選考事情を明かす。
「影響力のある指導者に逆らえないんですよ。代表選考というのはモロに政治力が出る。
大学の野球部員は、一般的な就職先の他に、社会人野球や教員の道に進む選手が少なくない。
社会人の指導者はもちろん、教員の採用を担当する各県の教育委員会にも力が及んでいる。少しでもモノ申すと教え子の進路が閉ざされる可能性がある」
「政治力」が働いた選手選考のあおりを食うのはもちろん、選手たちだ。
必勝が求められる７月のユニバーシアードでは「力のある、一部の投手に頼った起用になることは想像に難くない。
浜口（神奈川大）、井口（東農大北海道）、田中（創価大）あたりが危ない」。同スカウトは、険しい表情でそうつぶやいていた。
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2015.06.19
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