15/06/17 21:56:01.67 *.net
太田と酒井宏は遠い位置からクロスを放ってばかり。宇佐美、武藤、原口のドリブラートリオも活かし切れず。
一抹の不安は残った。
シンガポールは、アウェーの日本で勝点を持ち帰った。今回の試合を参考にして、
2次予選同組のシリア、アフガニスタンも対策を取ってくるはずだ(さすがにカンボジアには問題なく勝つだろうが)。
最終予選でもそのようなチームが出てくるだろう。
いずれにせよ、「日本相手にこうして守れば、なんとかなるかもしれない」という攻略法を与えてしまったのだ。
1トップを前線に残して9人で守るというチームはこれまでも少なくなかったが、さらに増えるに違いない。より厄介な状況を招いてしまったと言える。
それにしても日本の選手も、監督も、スタッフも、相手がベタ引きでカウンターを狙ってくることは、戦前から分かり切っていたはずだ。
それなのに臨機応変さを欠き、シンガポールの思惑どおりに、密集地帯にただ飛び込んでボールを失うだけだった。
守備を固める相手を崩すのに最も効果的なのは、サイドを抉ってから崩す攻撃パターン。それは攻撃のセオリーでもある。
真ん中に人が密集していたら、できるだけゴールライン付近まで仕掛けてパスやクロスを入れる。
どんどんボールを持ち込み、深い位置まで進出すればいい。
そうすれば相手選手はボールの行方を追いかけるので、マークする相手から一瞬目を離す。
または、ボールに引き出される選手も出てくる。その隙を突けばいいだけのことだった。
しかし左SBの太田も、右SBの酒井も、持ち前のクロス精度を活かし切れず、なんだか自信なさそうに低い位置からアーリークロスを放り込んでばかりだった。
低い位置から放つアーリークロスは、チーム全体の攻撃のスピードが乗っている時こそ有効だ。
前線の選手が動き出すスペースがあれば、より活きてくる攻撃パターンである。
シンガポール戦はそういう状況ではなかったにもかかわらず、遠い位置から闇雲にクロスを入れるだけだった(同じような試合を、これまでにも何度か観たことはあったが……)。
宇佐美、武藤、原口という日本を代表するドリブラーが揃っていたのだから、チームとして、彼らを活かす工夫をしても良かったはずだ。
彼らが仕掛けて行けるように、チームとしてスペースを作ってあげれば、ゴール前付近で相手のファウルも増えFKを得られただろう。
そういった皮算用を試合中に立てられる選手もいなかった。
なぜ、そのような一辺倒な攻撃になってしまうのか? いったい、どこのチームと対戦しているのか、選手たちは分かっていたのだろうか?
常にヨーロッパの強豪との対戦を想定した「縦に速いサッカー」を意識しても、必死にスペースを消してくるアジアの国々が相手では通用しない。
ただ、それも、ずーっと前から誰もが言ってきたことだが……。
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
SOCCER DIGEST Web 6月17日(水)17時4分配信
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
イラク戦では出色のパフォーマンスを見せた柴崎だが、今回は「遠藤がいたら……」と言われてしまうような内容に終わってしまった。