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イタリア警察は19日、同国リーグの3部やセミプロのリーグにて、マフィア絡みの八百長に関与した疑いがあるとして、選手・監督を含む50人を逮捕しました。
事の発端は、警察がマフィアの電話を盗聴したこと。そこで八百長が発覚し、調査を開始したところ、2014−15シーズンの28試合で八百長が行われた疑いがあり、現在セリエBの試合などでも、調査を進めています。
近年、イタリアでは八百長が何度か発覚しており、マフィアが合法賭博に巧みに関与するケースも増えてきているといいます。
◎ 度々起こるサッカー界での不祥事…
みなさんも、元日本代表監督ハビエル・アギーレ氏が、スペイン・リーガエスパニョーラの試合で八百長に関わったとして、監督解任に追い込まれたことは、記憶に新しいと思います。
今回の事件やアギーレ氏の疑惑だけでなく、サッカー界では、度々不祥事が明るみに出て問題視されています。
サッカー界に蔓延る闇…
今回は、実際にあった疑惑・事件などを少しご紹介します。
◎ 元日本代表監督ハビエル・アギーレ氏の八百長関与疑惑
問題となっているのは、2011年に行なわれたレバンテ対レアル・サラゴサの試合。
当時、アギーレ氏はレアル・サラゴサの監督として、チームを率いていました。
このシーズン成績の振るわなかったサラゴサは、勝てば1部残留、負ければ一転し2部降格という、絶体絶命の状況。
まさにこの試合の結果でチームの“天国”と“地獄”を分かつ一戦でした。
試合の結果は、1−2で辛くもレアル・サラゴサの勝利。最終節で、2部降格を回避し、劇的な残留劇を見せました。
しかし、この試合に後に疑惑が浮上しました。
相手チームのレバンテは、前節に1部残留を決めていたことからか、この試合は主力選手が5名も欠場。さらに、試合に出場した選手も、どこかプレーが低調だったことから、八百長疑惑がささやかれました。
このことから、スペイン検察庁の反汚職局が調査を行うことを発表。
実際にこの試合の周辺で金銭の動きがあった事実も明らかに。
監督を務めていたアギーレ氏にも捜査や聴取、告訴が行われることとなり、結果的に日本代表監督を解任という運びになりました。
◎ イタリアサッカー最大の事件“カルチョ・スキャンダル”
2006年5月、イタリアのみならずヨーロッパのサッカー界に激震が走りました。
当時、ユベントスのGMであったルチアーノ・モッジ氏などが、審判団を指名、あるいは脅迫し自チームが有利になるよう操作していたことが、1998年前後にかけてのドーピング疑惑の調査目的で行われた盗聴で発覚したのです。
これには、イタリアサッカー連盟 (FIGC) の元会長であるフランコ・カッラーロや審判協会 (AIA) の元会長であるトゥッリオ・ラネーゼもこれに協力していたとされており、イタリアサッカー界の腐敗体質が世に知れ渡ることとなりました。
ユヴェントスの他にも ACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオ、レッジーナが関与していたとされ、名門チームに次々と厳しい処分がくだされたのです。
問題発覚により、ユベントスの2004-05シーズン、2005-06のスクテッド(セリエA優勝)は剥奪され、12万ユーロの罰金と共に、ユベントスはセリエB降格が通達されました。
ほかのチームは、セリエB降格は辛うじて免れたものの、罰金と翌年の2006-07シーズンで勝ち点をマイナスからスタートする罰則が言い渡されました。
この事件は、イタリアサッカー界の大事件と世界中で報じられ、“カルチョ・スキャンダル(Calcio=サッカー)”と呼ばれています。
◎ 夢の世界にも闇はあるのか…
世界中の子どもたちが、“夢”として目指すプロサッカー選手の世界。
一見輝きに満ちたように見える世界にも、闇は存在しているのです…
今後、このような事件が起こることのないことを願うと共に、これからもサッカーを楽しみ、その発展や応援に注力したいところです。
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