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青森山田高校（青森市）の野球部寮で２０１１年１２月、１年生の男子部員（当時１６）が
暴行を受けた後に死亡した事件で、両親が同校を運営する青森山田学園と暴行した
当時の上級生（退学）らに計約１億円の損害賠償を求めた訴訟が、大阪地裁（植屋伸一裁判長）で２０日、和解した。
和解内容は明らかにされていないが、青森山田学園は「生徒が死亡したことを真摯（しんし）に受け止め、
心より哀悼の意を表し、今後も安全な教育活動の実施に努めたい」とのコメントを出した。
訴状などによると、上級生は１１年１２月１８日夜、同級生と寮で焼き肉をした男子部員を暴行。
男子部員は意識を失い、同１９日未明に病院で死亡が確認された。上級生は青森県警に暴行容疑で
書類送検され、青森地検が同容疑で家裁送致。大阪府出身のため事件は移送され、
大阪家裁が１４年３月、少年審判で保護観察処分とする決定をした。
両親は訴訟で「暴行の衝撃で心臓が止まって死亡した」と主張。学園に対しても、十分な指導監督を怠り、
自動体外式除細動器（ＡＥＤ）も設置していなかったと訴えていた。
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