15/05/20 16:22:57.61 *.net
ゴールデンウィークの連戦が終わり、5月16日のJ1リーグから週末開催へ戻った。
そうかと思えば、今週もミッドウィークに公式戦が開催される。リーグカップことナビスコカップだ。
今シーズンのナビスコカップは、ACLに出場した4チームを除く14チームが、2つのグループに分かれて一回戦総当たりのリーグ戦で争っている。
7チームなので消化試合数にばらつきがあるが、すでに各チームが少なくとも3試合を消化している。
各グループの順位は?
グループ分けはどうなっている?
グループAで首位を走るのは、ここまで2勝1分けのFC東京だ。一方のグループBは、名古屋グランパスが3勝1分けの無敗でトップに立っている。
─そういった基本的な情報を、僕は把握しきれずにいる。
注意不足は承知する。だが、ナビスコカップに対する自分の距離感は、例外ではないと思うのだ。
Jリーグ開幕に先立ってスタートしたこのカップ戦に対する注目度は、率直に言ってかなり低い。
それでもかまわない、という意見もあるだろう。
たとえば、ブンデスリーガのDFBポカールが、ドイツで、日本で、どこまで注目を集めているか。
スペインのコパ・デル・レイに、同国のファンが熱い視線を送っているか。全国的に話題となるのは、早くても準々決勝あたりからだと想像する。
強豪同士の激突が、早期に実現すれば話は変わるが。
リーグカップとは、おそらくそういうものだ。公式戦の出場機会が少ない選手に経験を積ませる機会、との位置づけも国を問わない。欧州でもJリーグでも同じである。
ナビスコカップを注目度の高い大会にしたいのであれば、チーム側に「絶対に勝ち上がりたい」と思わせることが必要だ。
優勝賞金を現在の1億円から2億円や3億円にすれば、目の色を変えるクラブが出てくるかもしれない。あるいは、
3位までにしか設定されていない賞金をグループリーグ突破からにすれば、各クラブのモチベーションをかきたてることになるはずだ。
優勝を目ざすのは現実的に難しいものの、予選リーグ突破なら可能性はあるというクラブは少なくないと思う。
そういったクラブにとっては、ベスト8入りで得られる賞金が経営の手助けとにもなる。ナビスコカップの限定グッズを試合会場で販売し、
その売り上げをJリーグからクラブへの分配金に反映すれば、営業的にもやり甲斐が増すのではないだろうか。
真逆の発想もある。
現行で3位まで設定されている賞金を減らし、その分のお金を地上波での放送に充てるのだ。多くの人の眼に止まらなければ、大会の認知度はアップしない。
スポンサーメリットも見えにくい。深夜枠からでもいいし、ハイライト番組でも構わないので、地上波でナビスコカップに触れられる仕組みを仕掛けていいと思う。
迂遠に見えても、観客動員増につながるのではないか。
J1リーグが今季から2ステージ制となったのは、スポンサーメリットを考慮したものである。プレーオフを含めた盛り上がりを増やさないと、
Jリーグを支援する価値を見出してもらえない事情があったのは間違いない。
ナビスコがスポンサーから撤退したら? リーグカップの未来はどうなるのか? 現場へのしわ寄せを覚悟で2ステージ制に似た奇策を講じ、
スポンサーを獲得するような事態がないとも限らないだろう。
ナビスコカップの現在に、僕は中途半端な印象を受ける。認知度アップへ向けた取り組みを、一度は、本気で、進めていくべきだ。
スタジアムが多くの観衆で埋め尽くされれば、ピッチに立つ選手の緊張感も高まる。日本サッカーの成長につながる投資だと思うのだ。
2015年5月20日 15時12分
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