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テレビ朝日系「報道ステーション」で安倍政権に批判的な発言を続け、
今月末の降板が決まっている古賀茂明氏(59)。27日が最後の出演だったが、予想通り番組は大荒れだった。
番組開始から約20分、中東情勢に関しコメントを求められると、「そのお話をする前に」と言ってこう続けた。
「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロジェクトの佐藤会長の意向で、きょうが最後にということになりました」
「そんなことはない」と否定する古舘伊知郎に対して、「古舘さん言われましたよね。
『この件で私は何もできなくて本当に申し訳ない』と。
全部録音させていただきましたので、そこまで言われるなら全て出させていただきます」と、
自分の降板は上からの圧力だと知っているくせに、トボケるなら、全て明らかにすると口にした。
恐らく、降板までにテレ朝サイドと相当のやりとりがあったのだろう。
実際、番組中に「I am not Abe」と発言した古賀氏に対して、安倍官邸はカンカンになっていた。
次に画面に映った時、古賀氏は安倍政権の原発政策、武器輸出、カジノ法案に対して批判を展開。
あらためて、「I am not Abe」と書かれた手製の紙を両手で広げ、「単なる安倍批判ではなく、
日本人がどういう生き方をしようかという、ひとつの考え方」と説明した。古舘は終始、顔面蒼白で動揺を隠しきれなかった。
■テレビ朝日は安倍官邸に屈したのか
その後も、フリップを持ち出し安倍批判を続ける古賀氏。
古舘から「ちょっとお時間が」と遮られると、「そんなこと言わないで欲しかったんですけど」と、渋々フリップを引っ込めたが、
続けてガンジーの〈あなたのすることのほとんどは無意味であるが、
それでもしなくてはならない〉〈世界によって自分が変えられないようにするためである〉という言葉を示し、
「言いたいことは言うべきだ」と主張。最後に圧力をかけるなら「直接、私に言ってきてほしい」と官邸に呼びかけた。
「生放送中にコメンテーターがあそこまで、自らの降板について話すのは前代未聞です。
本当に安倍官邸からテレ朝に圧力があったのか、テレ朝は圧力に屈したのか、
国会でも問題にすべきだし、メディアは真相を追及すべきです」(政界事情通)
番組終了後、古賀氏は日刊ゲンダイにこう語った。
「古舘さんはなぜあの場で私と戦ったのか。本来、戦うべき相手は別にいるはずです。
私の考えが古舘さんに伝わらなかったのは残念です」
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2015年3月28日