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ブラックタウンでの試合の翌日、私はある場所へ向かった。
増設してようやく2000席のスタジアムが、現在のところ、この国で一番の野球場だという。
そもそもその球場は、2000年のシドニー五輪のサブ会場として建てられたものだ。
それならば、メイン球場は今どうなっているのだろう……。
シドニー五輪のメイン会場は、現在、オリンピックパークというスポーツ複合施設になっている。そこに野球場もあったはずだ。
「もう、ないんじゃないのかな。あったとしても、他の競技に転用されているよ」
シドニー・ブルーソックスのスタッフの話だと、ないらしい、いうことだったので、シドニーの中心から電車で
30分ほどのその�
2:齒鰍ヨ足を運んだ。地下駅を出ると、目の前には開会式の行われた巨大な競技場が目に入る。 野球場を探す。広い園内をくまなく歩くが、案内板には「Baseball」の文字はなかった。 サンドウィッチをむさぼっていた二人の少年に、「野球場だった場所はどこかな」と尋ねてみた。 要領を得ない様子に、彼らの記憶にオリンピックがないことに気づかされる。もう15年も前のことになるのだ。 子どもだけではない、園内を歩く誰に聞いても、かつての野球場がどこなのか言い当てることはできなかった。 緑地沿いには、おそらく五輪各競技の会場だったのだろう、中小のパビリオンが並んでいる。 その先にある高い照明塔を目指して進んだ。そこにあった「ショーグラウンド」という多目的競技場が、かつての野球場だった。 スタンドが低くなったところから覗くと、一面、緑が広がっているのが見えた。現在は野球場としては使っていないようだ。 あとで聞けば、そもそも野球用の施設として作られたものではなかったらしい。その事実に、この国の野球の置かれている 立場が如実に表れていた。 公園内では、ボールを投げたり打ったりする子どもが少ないわけではない。 ただ、高々と舞い上がるボールを打った少年が手にしていたバットは、先の平べったいクリケットのそれだった。 「そりゃ、クリケットの方が人気あるよ。一番人気はオージー・フットボールとサッカー。 そのあとがクリケット、ラグビーってところかな。野球はそのだいぶ後ろだ」 ブレット・ワードはハンドルを握りながら、クイーンズランドのボールゲームの人気について話してくれた。 ボルチモア・オリオールズのスカウトをしている彼とはABLが発足した2010年以来の付き合いだ。 この州には、1989年から1999年まで行われていた旧ABL時代、2つの球団が置かれていた。 そのうちの1つは、日本でもおなじみのリゾート地・ゴールドコーストを本拠としていた。 ここは、「豪州野球のメッカ」といってもいい場所である。 我々を乗せた車は、ゴルフ場の門をくぐった。左手に見えるホテルが、選手の宿舎だったという。 パームメドウズ。かつて中日ドラゴンズがキャンプを行っていた場所である。 その後、ここは地元プロ球団・大京ドルフィンズのホームグラウンドになり、この夏まではMLBのアカデミーが置かれていた。 少し進むと、野球場があった。正確には「野球場跡」とした方がいいかもしれない。 目の前にあるのはフェンスに囲まれたグラウンド1面だけ。しかし、かつては手前のレフトフェンス裏に選手食堂が、 ライトフェンスの向こうにはサブグラウンド、バックネット裏には2500人収容のスタンドと管理棟があったという。 施設の取り壊しは、ひと月ほど前から始まったらしい。 http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yakyutaro/sports/yakyutaro-20150218144335651
3:名無しさん@恐縮です@転載は禁止
15/02/23 21:05:25.49 vEEmlkgs0
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