15/02/18 22:54:45.00 *
■キャンプの素顔
モクモクモク~~。初めてプロ野球選手を取材した7年前、インタビュー場所として通されたブルペン裏の
小部屋は、たばこの煙で真っ白だった。頭をクラクラさせながら話を聞いたことを覚えている。
サッカー記者時代は喫煙習慣のある選手に1人も会わなかったこともあり、野球選手の喫煙率は高いと感じる。
■キャンプの素顔
球界有数の愛煙家だったDeNAの東野峻(28)が、卒煙活動中だ。「2015年1月1日0時00分から、1本も
吸っていない」と胸を張る。大みそか午後11時59分の「怒濤(どとう)の6本吸い」を最後に、やめたそうだ。
1月初めから禁煙外来に通い、キャンプ中は吸いたい気持ちを飲み薬で抑えている。
グーグルで「東野峻」と入力すれば、関連ワードに「たばこ」と出る。巨人時代、原辰徳監督に禁煙を勧められて
「禁煙するのが信念なら、やめないことも信念」と言い返したうわさがあるからだろう。「もっと柔らかい言い方だった」
と苦笑するが、酒の席で突っぱねたのは事実だそうだ。
そんな東野がたばこをやめたのは、「あとがないから。クビになったし」。11年には巨人の開幕投手を務めたが、
翌年オフにオリックスに放出された。13年は1勝どまり。14年は1軍登板ゼロに終わって戦力外通告された。
トライアウトで拾われたDeNAで今季結果を出せなければ、野球人生は終わるかもしれない。
「体が軽くなることもないし、飯もうまくならないよ」と、禁煙による効果は今のところ感じていないと言う。きっと、
体がガラリと変わることなど、さほど期待していないのではないか。覚悟の表れ、自身を追い込む手段。そんな
卒煙活動なのだと感じる。(渡辺芳枝)
朝日:
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