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フラれフラれて、最後にたどり着いたのは…。野球日本代表“侍ジャパン”の小久保裕紀監督(43)が8日、
楽天の沖縄・久米島キャンプを視察した。
12球団で最後の訪問となった指揮官は、3月10、11日の強化試合・欧州代表戦(東京ドーム)に臨む。
そのための選手派遣の協力を各球団にお願いして回っていたが、こと投手に関しては開幕に合わせたペースで調整しているため大苦戦。
ようやく南の島で“確約”を取れたのが、2年目左腕の松井裕樹投手(19)だった。 (片岡将)
ロングコートを羽織った侍指揮官の表情がさえなかったのは、南国とは思えない北風が吹きすさんだ寒さのせいだけではないはずだ。
12球団大トリでの視察。小久保監督は「昨年の日米(野球)で選手を出してくれたお礼と、3月の欧州代表戦への(選手派遣の)お願い」とその目的を説明した。
久米島でのお目当ては、エース則本だった。昨年11月15日の日米野球第3戦(東京ドーム)で5回をパーフェクト投球。
その後をうけたリリーフ陣も好投し“ノーヒットノーラン”を達成。その快挙をけん引した右腕の再登板を願うべく、島に渡ってきたのだ。
「間違いなく侍の柱。日本人では前田(広島)、ダルビッシュ(レンジャーズ)、田中(ヤンキース)に続くエース候補」。
そう持ち上げたが「3月はわからないけれど」と表情を曇らせた。
それもそのはず、則本は今季開幕戦となる3月27日の日本ハム戦(札幌ドーム)での先発が内定済み。
大久保監督も「誰が見ても開幕カードに投げる人を出すわけにはいかない」と調整への影響を考慮し派遣しないことを明言。
侍指揮官は“恋人”にフラれてしまったのだ。
1日の古巣・ソフトバンク&巨人を皮切りに、小久保監督は12球団を視察行脚。
その間に来月の欧州代表戦への選手派遣をお願いしていた。
だが、その時期には生きた球を打席や守備で試したい野手と比べ、先発投手に関しては開幕カードに合わせた調整を行っているため、交渉が難航。
侍エースの大本命といえる広島・前田、オリックス・金子、日本ハム・大谷らは開幕投手の本命でもあるため、
どの球団もエース級投手の派遣に難色を示していた。
セ・リーグ球団幹部は「さすがにその時期にエースを出せる球団は、どこを探してもないよ。
小久保さんには気の毒だけど…」と同情を示しつつ「いくらなんでもタイミングが悪すぎるし、
相手もどんな選手が来るのかわからないのは厳しい」と国際試合を主催するNPBエンタープライズの手際の悪さも指摘する。
そうはいっても、今回の国際試合は2020年東京五輪での野球・ソフトボール競技復活への最終デモンストレーションの意味合いがあり、
野球の集客力と国際性をアピールしなければならない。だが、その大事な舞台でマウンドに上がるのが2線級ばかりでは、集客力に悪影響を及ぼしかねない。
そんな窮状を打破すべく小久保監督が目をつけたのが松井裕。
「飛躍の年にしてほしい。リストアップしている」とラブコールを送ったのだ。これには大久保監督も「日の丸を背負うことは今後のステップにつながる。
快く送り出したい」と快諾。侍投手陣の救世主になると同時に、2年目での大ブレークにつなげたいところだ。
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2015.02.10