15/01/09 12:06:48.10 0
五輪開催都市が追加競技を提案できるようになり、2020年東京五輪で野球・ソフトボールの復活が有力になった。
しかし、時間短縮のため試合は7回までになりそうだし、五輪復活といっても東京限定の開催都市枠。
球界関係者は「野球の底辺拡大につながる」「子供に夢を与える」と景気がいいが
「どうして7回までなの?」「五輪はプロしか行けないんでしょ?」「東京の次も野球はあるの?」
という子供の疑問にきちんと答えられるのか。
東京五輪だけの一発花火で後が続かないのでは、大義名分も立たない。
中途半端な五輪復活は逆に子供の夢を奪い、野球の未来にとってもマイナスだと思う。
野球が五輪復帰を目指すのなら、まず除外理由をひとつずつ改善し、野球を五輪競技にふさわしいものに変えていくのが筋だと思うが、
現時点で3点ともIOC側を納得させるほどの改善は進んでいない。
そこで五輪復活を目指す統合団体の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、とりあえず(2)の試合時間短縮方法として、野球の「7回制」を打ち出した。
長引く試合時間に歯止めをかけるにはやむをえないが、そんな中途半端な試合をして何が面白いのか。世界に向けて野球の魅力をアピールするどころか、
逆にイメージダウンもいいところ。見る側にしたって草野球じゃあるまいし、7回までしかやらない国際試合なんて本当に見たいですか?
一番戸惑うのは、9回でずっとやっている現場の選手、監督だろう。作戦面、選手起用法も大きく変わる。とにかく先手必勝。
早い回にリードを奪わないと、後半の逆転を狙える回が六回、七回の2回しかないのだから。「九回まであれば逆転できたのに」-。
負けて、そんな見苦しい言い訳をするのだけはやめてほしい。
■Let's 省 time!
前回東京五輪の1964年。プロ野球の平均試合時間はセ・リーグが2時間24分、パ・リーグが2時間28分だった。これくらいの試合時間なら、
なにも五輪で7回に短縮しなくても十分9回戦える。やればできるのである。
2014年の平均試合時間(9回試合)はセが過去最長の3時間16分、パは過去2番目に長い3時間18分だった。
次の東京五輪まで5年。1964年の2時間20分台を目標に、球界全体が試合時間短縮へ努力する姿勢を見せたらどうだろう。
攻守交代のスピードアップ、投球間隔の短縮。やれることはいくつもある。
■「金」へ命かけろ
「五輪復活で子供に夢を」と、期待を託す球界関係者は多い。確かにその通りなのだが、現実には五輪復帰は実現しても東京だけで、あとは白紙。
現状では「見果てぬ夢」のまま、子供のあこがれを裏切ることになりかねない。そのうえ侍ジャパンに入るには、まずプロにならなければならず、
少年選手にとってプロ→五輪と二重に高いハードルが待っている。
だから五輪はオールアマで、という意見もあるが、台湾や韓国はじめ有力国のほとんどがプロ主体のトップチームで参加するのだから、
日本もプロが参加せざるをえない。しかもプロが参加した五輪野球で日本は4位(2000年シドニー)銅(2004年アテネ)4位(2008年北京)。
プロといえども生半可に臨んでも勝てないのが、一発勝負の五輪なのだ。
本当に「五輪で子供に夢を」というなら、長期の強化計画を策定し、ペナントレースを犠牲にしてでも命がけで金メダルを取りに行く覚悟を球界全体で見せないといけない。
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