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大リーグの有力球団からの誘いを断り、古巣の広島に復帰する黒田博樹投手(39)の決断を称賛する声が上がっている。
高額のオファーより育った球団を選んだ「男気」にファンの期待は高まるばかりだ。
広島市出身で大のカープファンとして知られるシンガー・ソングライターの奥田民生は感激のあまりか、
事務所を通じ「私は泣いています」と一言だけメッセージを寄せた。
「大リーグで現役バリバリの選手が日本に帰ってプレーするのは特別な喜びがある」と語るのは、プロ野球評論家の張本勲氏。
米国から日本球界に復帰する選手は多いが、衰えが見られたり、けがで活躍できなかったりしたケースが多い。
張本さんは「米国でまだ2、3年はやれるのに古巣に戻るのは、日本男児の美徳を見た気がする。
大リーグで活躍中の他の日本選手も続いてほしい」と期待を寄せた。
自身もカープファンの高橋豪仁・奈良教育大教授(スポーツ社会学)は「紆余曲折を経てホーム(ベース)に帰るという点で野球そのものと共通性がある」と指摘。
ファンの盛り上がりについては「スポーツが紡ぎ出す物語性に、多くの人が人生と重ね合わせて共感するのだろう」と話した。
[ 2014年12月27日 21:20 ]
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