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試合時間の短縮に躍起になっているプロ野球界だが、なかなか効果が上がらない。
今季のプロ野球の平均試合時間は3時間17分(9イニング換算)で昨年と同じ水準だが、5年前に比べると9分長くなっており、試合時間の短縮は急務である。
大リーグ(MLB)の下部組織でも実験的に「時短ルール」が導入されるなど新たな試みが始まる中、米国よりも先に「2時間台」のゲームを実現してほしいものだ。
日本野球機構(NPB)によると、試合時間の短縮を目的に
(1)イニングの間隔は2分15秒以内にプレー再開(2)イニング途中の投手交代は2分45秒以内(3)投球間隔は無走者の際は15秒以内-などの申し合わせ事項を決めており、主催試合の球団職員、二塁の塁審が時間を計測している。
ことしの平均試合時間はセ・リーグで3時間16分、パ・リーグは3時間18分。球団別で最も平均試合時間が短かったのは巨人(3時間9分)で、最も平均試合時間が長かったのはソフトバンク、オリックス(3時間21分)の2球団だった。
試合時間が長くなった要因の一つとして、あるNPB関係者は「球場の構造によって投手交代の時間が異なる」と分析。
NPBの友寄正人審判長は「相撲の立ち会いではないが、投手、打者双方の意識が大事。審判団としても『15秒ルール』などについては来季以降も厳格に適用していきたい」と強調する。
MLBでは平均試合時間は3時間2分。プロ野球と同様に試合時間短縮は課題の1つとなっている。メジャーリーガーの有望株が集結して10~11月に行われたアリゾナ秋季リーグで“時短”に向けた実験的な取り組みが行われた。
(1)投手が投球動作に入るまでの時間が計測され、制限時間(今回は20秒)を過ぎるとボールと判定される。(2)敬遠は指で「4」と示すだけで、4球を費やさない。
(3)打者では胸元への投球をよけた場合などを除き、打席を完全に外すことは禁止。(4)コーチがマウンドに行って投手と話し合う回数を1試合3度までと決められた。その結果、ある試合では2時間14分と大幅に短縮されたという。
ヤンキースなどを率いた名将で、MLBのトーリ副会長はスポーツ専門局ESPNに対し「メジャーに何が当てはまるかを考える上でいい材料になった」と今回の“実験”を肯定的にとらえている。
NPBでは15日の実行委員会で、試合時間短縮のために具体策を検討していくことで12球団が確認した。米国で実験的に行われた「時短ルール」を参考にするなど、プロ野球界でも検討の余地はありそうだ。(プロ野球取材判)
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