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13日のフジテレビ系「報道スクープSP 激動! 世紀の大事件II~目撃者が明かす新証言と封印された極秘資料~」
(後7・57)でスクープ映像が放送される。
1979年に起こった三菱銀行猟銃立てこもり事件。凶悪強盗犯、梅川昭美が同行北畠支店に立てこもり、
多数の客と銀行員を人質にし、警察官を含め4人を殺害した事件だが、そのとき瀕死の重傷を負った竹内貞夫さん(83)=当時47歳、
銀行相談窓口係=がカメラの前で初めて事件の全貌を明かす。
番組の青木亮ディレクターによると、手紙での取材依頼に始まり、何回かのやりとりのあと、
竹内さんは「忘れたい気持ちも半分あったが、形を変えた無軌道な若者たちがいる現代において、
私が話すことで何か意義があるはず」と考えたという。
梅川から「生意気だ」と激高された竹内さんは、2メートルの至近距離から散弾銃で撃たれながらも九死に一生を得た。
その後、梅川の指示を受けた同僚から左耳を削がれるという出来事も起こった。梅川には死んだと思わせていたので
「切られるときに声を出したら同僚も殺されると思い、必死になってこらえた」と振り返り、
いま同僚に思うことは「よう思い切って(耳を)やってくれたなと。おかげで助かったんやで」という。
意識が朦朧とするなか、妻と子供4人に血で遺書をしたため、般若心経を唱えていたことも明かされた。
発生から42時間がたち、犯人射殺という形で事件は解決したが、竹内さんは「彼の人生の最後はあれでよかったかもしれないが、
人質の思いとしてはやり切れなかった。反省し、償う気持ちを示して死刑という形であってほしかった」と青木ディレクターに語ったという。
銀行員として同行で定年まで勤め上げた竹内さん。あの忌まわしい事件から35年を経た初めての告白は深く、重い。
同事件に関しては、新田勇さん(80)=当時45歳、大阪府警刑事部長=も登場し、犯人と闘った42時間を振り返る。
そのほか、豊田商事事件(1985年)、宮崎勤・連続幼女殺害事件(88~89年)、世田谷一家殺害事件(2000年)、
アメリカ同時多発テロ(01年)、畠山鈴香・秋田児童連続殺害事件(06年)などを取り上げる。