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リテラ2014年12月4日 08時00分(2014年12月5日 04時56分 更新)
ネットではこれだけ盛り上がっているのに、マスコミではテレビ、新聞、雑誌ほぼ全てが沈黙を
続けている百田尚樹『殉愛』騒動。今更ながら、作家タブー、バーニングタブーにひれふすマスコ
ミのだらしなさを思いしらされたかたちだが、しかし、この状況に意外なところから批判の声が上
がった。
「このまま知らん顔していようかと思ったが、やはり書かずにはいられない」
本日12月4日発売の「週刊文春」(12月11月号/文藝春秋)でこう切り出したのは、あの大御所
作家・林真理子。林は同誌の連載コラム「夜ふけのなわとび」で、メディアがこの問題を報道しな
いことに違和感を表明し、「週刊文春」も含めた週刊誌を「これで朝日新聞のことを叩く資格があ
るのか」と徹底批判したのだ。
もともと林は『殉愛』を発売後すぐに読んで、「とても面白かった」と評価していたらしい。ところ
が、編集者にこの献身妻が実はイタリア人と重婚の疑いがあると教えられ、調べてみたらネット
で大騒ぎになっている。ちょうど、未亡人が夫の闘病記を出した事をきっかけに事件が起きると
いう新聞小説を連載中だったこともあり、林は真相を知りたいと思った。そして、きっと週刊誌が
解決してくれるだろうと信じた。
しかし1カ月近く経っても、どの週刊誌も一行も報じない。たかじんの娘が名誉を傷つけられた
と出版差し止めの提訴をしたが、テレビも週刊誌も報じない。こうした事態に林は思う。
「ものすごい不気味さを感じるのである。この言論統制は何なんだ!」
そして林の批判の矛先は週刊誌に向っていく。
「大手の芸能事務所に言われたとおりのことしかしない、テレビのワイドショーなんかとっくに見限
っている。けれど週刊誌の使命は、こうしたものをきちんと報道することでしょう」
それができないていたらくに林はこう嘆く。
「意地悪が売りものの週刊新潮もワイドの記事にすらしない(百田氏の連載が終わったばかり)。
週刊文春も一行も書かない(近いうちに百田氏の連載が始まるらしい)」
「あと講談社が版元の週刊現代は言わずもがなである。週刊ポストも知らん顔。こういうネタが大
好きな女性週刊誌もなぜか全く無視。大きな力が働いているのかと思う異様さだ」
とくに、林は自分が連載している「週刊文春」にかなり落胆しているようだ。
もともとこの問題を最初に報道したのは「週刊文春」だったが、林は明らかにそのことを意識し
て「『やしきたかじんの新妻は遺産めあてでは』と最初に書きたてたのは週刊誌ではなかったか」
と指摘し、ある新聞社の人のこんな言葉を紹介している。…
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引用元:ExciteNews URLリンク(www.excite.co.jp)