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文部科学省は29日、小5と中2の全員を対象に4～7月に実施した2014年度全国体力テストの結果を公表し、
静岡県公立の小5男子のソフトボール投げが都道府県別で全国最下位だった。
県教委は「サッカーの競技人口が多いためではないか」と説明する。
全種目の総合点は、対象の小5と中2の男女でいずれも全国平均を上回った。
本県の小5男子ソフトボール投げは21・75メートルで、調査を開始した08年度以降、低下傾向が続いている。
全国でも同様に低下傾向だが、本県の順位は常に40位台で、13年度まで4回連続で46位だった。最下位の47位は初めて。
県教委の担当者は「投げる力は特殊な技能が必要。本県は運動能力の高い子が野球ではなく、サッカーをするため低迷している」と推測する。
今後、有識者による分析を進めて改善策を検討する。
小5は体の柔らかさを測る長座体前屈や握力でも全国平均を下回った。
一方で、中2女子は全種目で平均を上回り、9種目中7種目で全国10位以内。反復横跳びや立ち幅跳びが特に良かった。
中学校での運動部への加入率が全国より高いことから、県教委は「中学で伸びるのは部活動の影響が大きい」と指摘している。
全国の傾向では、ボール投げと握力が小中の男女とも08年度の調査開始以来、最低となった。
一方で8種目のうち小5男子が4種目、小5女子と中2女子は持久走など5種目で過去最高を記録。種目によって得手不得手が鮮明になった。
◇全国体力テスト 正式名称は「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」で小5と中2を対象に毎年実施。実技は8種目。
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳び、50メートル走のほか、小5はソフトボール投げと20メートルシャトルラン、
中2はハンドボール投げと、シャトルランか持久走を選択する。運動習慣や生活習慣も調査する。
11月30日(日)8時12分配信
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